兵庫県川西市が市役所職員の勤務制度を一新
兵庫県の川西市では、令和7年の4月1日から、市役所職員の勤務条件に関する重要な変更が施行されます。これにより、職員の働きやすさが一層向上することを目指しています。
勤務間インターバル制度の導入
新たに導入される勤務間インターバル制度では、職員が前の勤務の終了から次の勤務の開始までには、11時間以上の時間を確保することが求められます。この制度は、市役所内での任命権者に努力義務として課されることになっており、職員が心身ともに充実した状態で働ける環境をつくることを目的としています。
また、この制度の適用を受けることで、時間外勤務を行わないことが原則となります。そのため、勤務の開始時刻を延ばしたり、年次有給休暇を取得したりするなど、職員自身の選択を大切にしながら、インターバルの確保が呼びかけられています。
子育て支援制度の拡充
川西市では、育児中の職員に向けた支援も強化されます。これまでは、小学生の子を持つ正規職員にのみ適用されていた職務専念義務免除制度が拡充され、今後は小学校3年生までの子供を持つ職員に対し、勤務時間の始めまたは終わりに30分の職務免除が認められていましたが、これが改正されることになります。
具体的には、小学3年生の終期までの子を養育している場合、職員は最大で2時間以内の職務専念義務が免除されます。この変更により、育児に専念しながらも職員としての業務を遂行しやすくなるでしょう。
新たな働き方の模索
この改正によって川西市は、在宅勤務やフレキシブルな勤務スタイルを推進し、職員のワークライフバランスを保つための取り組みを一層強化する方針です。勤務条件が変わることにより、職員はより良い職場環境で働くことができるようになります。
今後、川西市ではこれらの制度が実施されることで、市民サービスの向上・職員の士気向上に繋がっていくことが期待されています。職員一人ひとりがやりがいを感じ、また家庭と仕事を両立しながら充実した生活を送るための新しいモデルケースとして、他の自治体にも波及していく可能性があります。
川西市のこの取り組みが、職員やその家族だけでなく、地域全体にとっても良い影響を及ぼすことを心から願っています。