ISACAが迎えた創立45周年
国際的な非営利団体ISACAが今年、創立45周年を迎え、著しい成長を遂げたことは大きな話題です。現在、ISACAには全世界で11万5,000名の会員が在籍しており、情報専門家たちにとっての主要な支援組織としての地位を確立しています。
ISACAは、セキュリティ、監査、リスク管理、ガバナンスに関する専門知識を持つ情報技術の専門家を対象に、教育や認証を行う独立した団体です。その活動は、情報システムの信頼性と価値を高めることを目的としています。たとえば、同団体が提供するCOBITフレームワークは、企業にとって欠かせない情報と技術のガバナンスに役立っています。
ISACAの歴史と進化
ISACAは1969年にEDP Auditors Associationとして設立され、1994年にInformation Systems Audit and Control Associationへと名称変更されました。最終的に2006年には略称のISACAが正式名称になり、会員層の拡大を反映しています。45年間にわたる成長を受け、ISACAは国際的なリーダーとしての地位を強化してきました。
会員数は1985年の9,000名から、1995年には15,250名、2005年には60,000名、そして2014年には100,000名に達しました。最新のデータでは、ISACAは世界160ヶ国以上で11万5,000名の会員を抱えるに至っています。この数字は、情報技術分野におけるISACAの影響力と信頼性を証明しています。
45周年を祝い、今後の展望を描く
この記念すべき45周年では、ISACAは特にサイバーセキュリティとプライバシーに焦点を当てた施策を発表しています。具体的には、COBIT 5をベースにした新しい監査ガイダンスが導入される予定です。COBITは、米国標準技術局(NIST)が提唱したサイバーセキュリティフレームワークの中でも中心的な役割を果たしており、ISACAは企業がこのフレームワークを活用するための支援を行っています。
また、ISACAの認定資格である公認情報システム監査人(CISA)、公認情報セキュリティマネージャ(CISM)、公認ITガバナンス専門家(CGEIT)、および公認リスク・情報システム管理者(CRISC)は、プロフェッショナルな技術者に高い評価を受けています。これまでにCISAの資格は106,000名が取得しており、CISMやCGEIT、CRISCもそれぞれ2万3,000名、5,800名、1万7,000名が認定を受けており、ISACAの認証がいかに価値あるものであるかを物語っています。
まとめ
ISACAは45周年を迎えたことを契機に、さらなる成長と発展の道を歩んでいく意向を示しています。トニー・ヘイズ国際本部会長のコメントにもあるように、ISACAはこれからも会員とその所属組織に対して、信頼性と価値を提供し続けるでしょう。今後の活動にも期待が寄せられています。詳細は公式サイト
www.isaca.orgでご確認ください。