50ヶ国語対応AIで業務効率化!リストサザビーズインターナショナルリアルティの挑戦
リストインターナショナルリアルティ株式会社(LSIR)は、世界的な不動産ブランド「サザビーズ インターナショナル リアルティ®」(SIR)と連携し、50ヶ国語に対応したAI搭載の不動産営業支援ツールを導入しました。このツール導入によって、同社は急増する海外顧客への対応強化と、更なる事業拡大を目指します。
背景:急成長と多言語対応の必要性
LSIRは、東京・神奈川を中心に11拠点、海外に5拠点を展開する総合不動産企業です。近年、円安傾向や国内不動産市場の高騰を受け、海外顧客からの問い合わせが急増。2020年から2023年にかけて、売上高と海外顧客数は約2.5倍に増加しました。顧客の国籍は、中国、香港、シンガポール、アメリカ、イギリスなど多岐に渡ります。こうした状況を踏まえ、営業効率の向上と顧客満足度向上のため、多言語対応AIツールの導入に至りました。
AIツール:4つの機能で営業活動を革新
本ツールは、SIRが加盟店向けに提供するもので、LSIRは国内独占営業権を取得しています。SIRの不動産ポータルサイトと連携しており、物件情報を入力すると自動的に物件写真や基本情報がテンプレートに反映されます。
AIツールが提供する主な機能は以下の4つです。
1.
物件紹介文の生成: 物件の特徴を7つ入力するだけで、複数言語(日本語、英語、中国語など)で物件紹介文を自動生成します。生成時間は約5秒と非常に高速です。
2.
文章の要約: 長文の物件情報を簡潔に要約することができます。
3.
文章量の増加: 短い文章を指定した文字数にまで自動的に拡張します。
4.
文章の書き換え: 既存の文章を、意味を保ったまま異なる表現に書き換えることができます。
これらの機能により、営業担当者は物件情報の作成や翻訳に費やす時間を大幅に削減。より多くの顧客対応や高付加価値サービス提供に時間を割けるようになりました。特に、多言語対応は、グローバルな顧客基盤を持つLSIRにとって大きな強みとなります。
今後の展望
LSIRは、今後もSIRが提供する先進的なツールを積極的に導入することで、更なる営業効率化とサービス品質向上を目指します。AI技術を活用した革新的な取り組みは、日本の不動産業界における新たなビジネスモデル構築にも貢献する可能性を秘めています。
リスト株式会社とLSIRについて
リスト株式会社は1991年設立。戸建住宅・マンションの開発分譲、アセットマネジメントなど、幅広い不動産関連事業を展開しています。2016年には持株会社体制に移行し、「リストグループ」として事業を展開しています。LSIRはリスト株式会社の連結子会社であり、2010年にSIRの国内独占営業権を取得。「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」ブランドで、国内外で高級不動産の仲介事業を展開しています。
LSIRは、グローバルなネットワークとAI技術を活用し、今後も高品質な不動産サービスを提供し続けるでしょう。