株式会社宮川製作所が開発した顔認証キャビネット『Mキャビ』
株式会社宮川製作所は、2025年1月28日に新しい顔認証キャビネット『Mキャビ』の販売を開始します。この製品は、企業における重要品の持ち出し情報を自動記録する高セキュリティのキャビネットとして設計されています。従来の帳簿形式の持出申請に比べ、業務の効率化を実現し、工数を約10分の1に削減することが可能です。
『Mキャビ』の開発背景
薬品、重要書類、電子機器などの紛失や情報漏洩が日常的な問題になる中、より厳格な備品管理が求められています。企業、学校、官公庁などでのセキュリティ対策はますます重要度が増しており、宮川製作所はこのニーズに応えるために『Mキャビ』を開発しました。
このキャビネットを使用すれば、使用者は操作レスに「いつ」「誰が」「何を」持ち出したかを自動的に記録できます。社会の不断の変化に適応し、ITの力でセキュリティを強化することで、同社はさらなる信頼性を提供することを目指しています。
『Mキャビ』の主な特徴
1. 操作レス・自動管理
『Mキャビ』は内蔵されたRFIDリーダーとアンテナにより、物品の取出しや戻しを行うだけで、持出記録が自動で行われます。顔認証によるスムーズな開錠で、手作業の帳簿での記録が不要となります。この機能により、従来の管理方式に比べて大幅な工数削減が期待されます。
2. 顔認証による高いセキュリティ
持出者を特定し、なりすましを防ぐために、顔認証を利用します。各キャビネットにおいて、特定のユーザーごとに開錠権限を設けることができ、セキュリティ管理が強化されます。顔認証のスピードはわずか0.2秒で、快適に運用することができます。
3. アプリでの在庫状況確認
専用アプリを使用することで、キャビネット内の在庫状況を常時確認可能です。物品の紐付けも簡単で、ボタン一つで棚卸が数秒で完了します。庫内に物品がない場合や誰が持ち出しているかの情報も確認できます。
4. 自由な物品保管
複数のキャビネットを連携させて運用でき、それぞれのキャビネット単位で物品の指定が可能です。鍵や個人情報の入った書類、USBメモリ、医薬品など、さまざまなアイテムを安全かつ自由に収納できる特長があります。
製品の詳細
- - 外形寸法: W900mm × H1400mm × D450mm
- - 参考容量: W800mm × H280mm × D400mm(1段あたり)
- - カメラ: 二眼カメラ(可視光 + 赤外線)
- - 認証速度: 0.2秒/人(実績値)
- - 認証距離: 30cm〜2m(範囲内で調整可能)
- - 個人認証: UHF、顔認証、NFC(MIFARE、Felica)
- - 収容数: 鍵約120本、社員証カード100枚
この革新的な顔認証キャビネット『Mキャビ』は、企業のセキュリティ対策を一層強化しつつ、業務効率の向上を目指した最適な選択肢として注目されるでしょう。私たちの生活や仕事の環境がますますデジタル化される中、これらの技術を活用することで、安全な未来を築くことが期待されています。