新コスモス電機の挑戦
新コスモス電機株式会社の社長、髙橋良典氏へのインタビューを通して、同社が掲げる「世界中のガス事故をなくす」という大きな目標と、その実現に向けた具体的な取り組みについて探ります。本社は大阪市に位置し、家庭用ガス警報器で国内市場をリードしている同社は、ガス検知技術においても60年以上の歴史を誇ります。
家庭用ガス警報器のトップシェア
1964年、世界で初めて家庭用ガス警報器を開発した新コスモス電機。髙橋社長は、この会社の技術力の根源について詳しく語ります。同社の家庭用ガス警報器の国内シェアは約45%を占めており、産業用にも広く多様な製品を提供。長年の実績に基づいて、家庭用から産業用までの製品に関する技術を磨き続けています。
MEMS技術の応用が切り開く北米市場
髙橋社長が特に力を入れているのが、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術を応用した半導体式センサです。この技術によって省電力性能が向上し、家庭用電池式ガス警報器の開発が可能になりました。北米市場では家庭用ガス警報器の設置義務が進んでおり、同社はこのニーズにうまく応えています。具体的に、どのようにしてこの技術が市場のトレンドと合致し、ビジネスチャンスを生み出しているのかを深堀りします。
水素社会に向けた挑戦とカーボンニュートラルへの貢献
さらに、髙橋社長は水素社会におけるガス検知技術の展開にも触れています。車載用水素ディテクタがトヨタ自動車のMIRAIに搭載されるなど、同社の技術が実用化されています。また、水素ステーション用のガス検知警報器では国内シェア80%以上を誇る実績を持ち、カーボンニュートラルを目指す欧州市場での拡大を狙っています。新コスモス電機は、これらの取り組みによって環境への配慮を追求し、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。
未来への決意と展望
インタビューの最後で、髙橋社長は「『世界中のガス事故をなくす』ための会社として使命を果たしていきます」と力強く述べました。この言葉には、同社創業以来の理念と、未来に向けての強い決意が感じられます。新コスモス電機は、家庭用ガス警報器だけでなく、さまざまな技術革新を通じて社会貢献を目指す企業として今後も注目されるでしょう。
月刊「株主手帳」紹介
なお、このインタビュー記事は2026年1月号の月刊「株主手帳」に掲載されています。この雑誌は70年以上の歴史を持ち、中堅・中小型上場企業に特化した独自取材と深掘り分析によって、投資家に価値ある情報を提供しています。
新コスモス電機は、すべての製品においてコア技術となるガスセンサ技術を活用し、今後も市場のニーズに応える新しい商品を開発し続けていくことでしょう。