LINEによる水道管凍結被害軽減の実証実験
背景
近年、厳しい寒波の影響で気温が氷点下に達する日が続き、水道管の凍結被害が深刻な問題となっています。特に多発する水道管の破裂は、建物に水漏れを引き起こし、壁や床の修理が必要になるケースが珍しくありません。こうした水濡れ被害は年末年始の時期に特に顕著で、生活の中でお客さまが困る事例も多く見受けられます。水道管の凍結は特定の条件下で発生するため、事前の対策が重要です。
そのため、株式会社ウェザーニューズの水道管凍結予報を活用し、損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)では、LINEを使ったコミュニケーションを通じてお客さまへの情報提供を行います。これにより、凍結による被害を未然に防ぐことを目指す実証実験を始めることとなりました。
実証実験の内容
この実証実験は、2024年11月下旬から2025年2月末までの約3か月間、北海道地域を対象に行われます。ウェザーニューズ社が提供する気象情報と独自の予測技術を駆使し、水道管が凍結するリスクが高まるタイミングや被害が拡大しやすいタイミングについて、お客さまに損保ジャパンのLINE公式アカウントを通じて通知します。
通知内容には、凍結防止に向けた具体的な対策情報も含まれ、これにより被害の発生を未然に防ぐことを狙っています。ウェザーニューズ社は多くの観測ポイントを有しているため、その提供する予報は高い精度を誇ります。
なお、凍結予報情報の発信は2024年12月以降を予定しています。これは、お客様が事前に準備を整えるための重要な情報となります。
今後の展開
「お客さま、社会、そして自分にまっすぐ。」というスローガンのもと、実証実験の結果を踏まえ、今後もお客さまが安心・安全に生活できる環境作りを応援するために、自然災害に関するアラートサービスの展開を検討していきます。これにより、損保ジャパンはお客さまのニーズに応え、地域社会への貢献を果たしていきます。
ウェザーニューズ社について
1986年に創業したウェザーニューズは、世界最大級の気象情報提供会社です。その理念は「いざという時、人の役に立ちたい」という思いであり、航海や航空、鉄道、道路をはじめとした交通分野から建設、保険、農業、電力、小売、スポーツなど、約2600社に上るクライアントに専門的な気象情報を提供しています。
同社は気候変動によるリスクだけでなく、日常的な気象情報もリアルタイムで提供し、企業の安全対策や生産性向上を支援しています。また、個人向けには4500万ダウンロードを超える「ウェザーニュース」アプリを運営しており、業界最高の予報精度を誇っています。
損保ジャパンとウェザーニューズ社は2021年12月にパートナーシップを結び、持続可能な社会を目指すために、専門的な知見と技術を共有しています。これにより新たな商品やサービスを開発し、社会全体への貢献と価値創造を進めていく計画です。