手持ちの貴金属でテロと紛争を解決する新たな試み

お宝を活用して平和を築く

NPO法人アクセプト・インターナショナルとは

NPO法人アクセプト・インターナショナルは、ユニークなアプローチでテロや紛争解決に取り組む団体です。この組織は、大学生と社会人が自身の強みを活かし、「受け入れる」を基本原則とした活動を展開しています。他の団体が排除や武力行使を選択する中、彼らは対話と共感を重視し、広がる紛争の解消を目指しています。

活動の必要性

現在、世界には多くの国や地域が、様々な理由から見放されており、社会的な疎外感を抱える人々が存在します。アクセプト・インターナショナルの対象は、主にソマリア、ナイジェリア、ケニア、中国（ウイグル地域）、そして日本において、社会的居場所を失った人々です。テロ組織から降参した兵士やギャング、国内避難民に対して、受け入れの姿勢でその再生を手助けする事業を展開しています。

お宝の寄付について

この団体は、貴金属や骨董品といった皆さんの「お宝」を現金化し、その資金を活動に役立てるシステムを構築しています。株式会社TMコミュニケーションズの協力により、寄付された品物は査定後の買取金額の110%が、直接活動資金として寄付される仕組みです。これにより、より多くの人々へ支援の手を差し伸べることができます。

現地での取り組み

ケニア：ソマリア人ギャングの社会復帰

ケニアでは、「ソマリア人ギャングの脱過激化・積極的社会復帰支援事業」が進行中です。このプロジェクト「Movement with Gangsters」は、ギャングたちを社会の変革者として認識させ、再び過激化しないように導くことを目的としています。2018年3月には、ソマリア人ギャンググループ“カリフマッシブ”の118名が受け入れられ、彼らの解散式が行われました。

ソマリア：若者の過激化防止

ソマリアでは、国連人間居住計画（UN-Habitat）と協力し、同国とケニアの国境地域で「マンデラにおける若者の過激化防止プロジェクト」を推進しています。このプロジェクトは、安全に集いスキルを学ぶ場所を設け、若者同士の交流を促進することで、過激化の防止を目指しています。2017年9月には、センター職員向けの研修も行われ、より多くのサポート体制を整えています。

参加方法と寄付の流れ

アクセプト・インターナショナルでは、寄付に参加するための手順を簡潔に示しています。まず、不要な貴金属や骨董品をダンボールに梱包し、ゆうパックの着払いで集荷を依頼します。送り先と品名を指定し、貴品を送り返すことで、査定後に活動資金として寄付される仕組みです。特に価値のある宝石類は書留、その他高価な商品についてはセキュリティサービス付きのゆうパックで送るよう推奨されています。