山形県南陽市でHPVワクチン啓発授業！医学生団体「Vcan」が中高生に子宮頸がん予防の重要性を伝える

山形県南陽市では、子宮頸がんの原因となるHPV（ヒトパピローマウイルス）の感染予防を目的としたHPVワクチンの接種を積極的に推進しています。その取り組みの一環として、全国でHPVワクチン啓発活動を行う医学生団体「Vcan」が、市内の中学校と高校で出張授業を実施しました。

「Vcan」は、関西の医学生を中心に結成された団体で、同世代の若者に向けて、HPVとHPVワクチンの正しい知識を分かりやすく伝える活動を展開しています。医師の監修のもと、全国の中高生を対象とした出張授業を実施し、子宮頸がんやHPVワクチンについて直接教えることで、生徒たちの理解を深めています。

南陽市では、今年1月にも「Vcan」による出張授業が行われており、今回が2回目となります。

今回の出張授業では、子宮頸がんやHPVの特徴、ワクチンの効果について、分かりやすく解説されました。

特に、若い世代でも発症する可能性がある子宮頸がんについて、具体的な事例を交えながら説明することで、生徒たちの関心を高めました。また、ワクチン接種によって子宮頸がんの発症率が9割抑えられることや、ワクチン接種率の高い海外では子宮頸がんが撲滅に向かっていることなども紹介されました。

さらに、授業で学んだことを家族や友人に伝えるためのワークショップも実施され、生徒たちは積極的に参加していました。

南陽市では、女性だけでなく、男性へのHPVワクチン接種についても、積極的に助成を行っています。これは、子宮頸がんは性交渉によるHPV感染が原因となることから、男性のワクチン接種が女性の感染予防にも効果が期待できるためです。

「Vcan」は、今後も全国各地でHPVワクチン啓発活動を行い、多くの人に正しい知識を伝え、子宮頸がん予防に貢献していくことを目指しています。