鉄筋結束アシスト
2024-11-25 09:22:22

新開発の鉄筋結束アシスト装置で建設現場の負担を軽減

革新!作業効率を向上させる鉄筋結束アシスト装置



建ロボテック株式会社は、このたび清水建設株式会社と共同で、「鉄筋結束アシスト装置」を開発しました。これは、鉄筋工事における生産性向上と作業者の身体的負担を軽減することを目的とした画期的な装置です。この装置は、既製の鉄筋結束機を接続して使用するもので、立ったまま足元の鉄筋を結束することができるため、屈み込む必要がありません。これにより、作業中の腰への負担を大幅に軽減します。

鉄筋結束作業の重要性


鉄筋工事では、所定の位置に配置された鉄筋を結束線で固定する作業が必要です。この作業は従来、ハッカーという結束器具や手持ち型の自動結束機を用いて行われてきましたが、特にスラブ鉄筋の結束においては腰を曲げなければならず、作業者には大きな肉体的負担となります。さらに、自動結束機のような自走式ロボットも開発されていますが、開口部や段差がある場合には連続した作業が困難で、効率が低下してしまうという課題も抱えています。

鉄筋結束アシスト装置の仕組み


この新しいアシスト装置は、先端に鉄筋結束機を装着するための着脱機構を備えた延長ハンドルと、可動式のアームを持っています。ユーザーは装置を使用する際、結束箇所の直上に手を配し、ハンドルを下方に押し込むことで結束機のトリガーが作動します。これにより、結束線が鉄筋の交差部に素早く巻きつき、作業がスムーズに進行します。

身体的負担の軽減


この装置を活用することで、腰を曲げずに楽な姿勢で作業が可能になります。腰と肩には安全ベルトが取り付けられており、装置の重さは体全体で支えることができます。また、バネの機構により、ハンドリング時の腕への負担も軽減され、結果として作業効率も向上することが期待されています。これらの設計によって、効率だけでなく作業者の健康に対する配慮も実現されています。

今後の展望


今後、清水建設の現場での導入を進め、さらには建設業界全体における作業者の働き方改革に寄与していく方針です。両社は協力して、外販に向けた準備も進めていく計画です。

建ロボテック株式会社とは


建ロボテック株式会社は、特に建設業界に特化した研究開発を行う企業として2013年に設立されました。創業者は自身が建設現場出身であり、業界で培った経験を基に、作業効率の向上と作業者の安全確保に力を入れています。彼らが目指すのは、「世界一ひとにやさしい現場」の実現です。「トモロボ」と呼ばれる協働型ロボットシリーズは、建設現場において職人と共に働くことで省力化と生産性の向上を図っています。

このように、新たな技術が建設業界に革新をもたらしています。鉄筋工事の生産性向上や作業者の身体的負担の軽減は、今後の建設業の効率と安全性を大きく変える可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
建ロボテック株式会社
住所
木田郡三木町大字上高岡246-2
電話番号
087-898-0555

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