京都 蔦屋書店で作田優希の個展「留められた景色」開催
京都市下京区に位置する京都 蔦屋書店では、2024年10月14日から11月10日までアーティスト作田優希の個展「留められた景色」が開催されます。この個展では、植物をモチーフにした作品が中心となり、曖昧さや記憶の不確かさを表現した魅力的なアートが並びます。
作田優希は、名古屋芸術大学と京都市立芸術大学で学びながら、近年は京都を拠点に精力的にアート活動を行っています。彼女の作品は、聞こえてくる言葉や物語、古典文学からインスパイアを受け、それを彼女自身の解釈を通じて絵画に昇華させたものです。特に、樹木や草花といった自然の要素を取り入れた作品は、生命力に溢れ、しなやかな表現が特徴的です。
新作6点を含む展示
本展では、特に新たに制作された6点の作品が展示される予定で、これらには小説や古代日本の和歌集で見つけた言葉が使用されています。「衣手を折り返して会いにゆく」という作品は、キャンバスに油彩で描かれたもので、目を引くビジュアルを持ちます。また、エッセイも併せて展示され、作田の思考の深みを覗き見ることができます。
- - 「にほふ児」2024年、キャンバスに油彩、φ400mm
- - 「日常の記憶」2024年、キャンバスに油彩とボールペン、273×220mm
作田は、歪んで不確かさをもたらす記憶を、植物のシルエットを通して表現しています。彼女の作品には、強い生命力と、言葉が持つ楽しさと危うさが共存しており、それが多様な色彩で描かれることで、一つの画面に豊かな表現を生み出します。
展示と販売について
展示会は、毎日10時から20時まで開かれ、最終日のみ18時に終了します。入場は無料で、アートに興味がある方はぜひ訪れてみてください。作品の販売は、会期開始日である10月14日より店頭で始まります。同日12時からはオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも販売が行われ、こちらは11月10日まで続きます。なお、プレセールスの進行により、販売が早期に終了する場合もあるので、その点はご注意ください。
京都 蔦屋書店の魅力
京都 蔦屋書店は、文化とアートの融合を目指す場所として、多彩なアート関連の書籍やアート作品の展示が行われています。約6万冊の書籍や、アートピースとして楽しめる文具などが取り揃えられ、居心地の良いカフェスペースも完備されています。アートと文化の交差点として、訪れる人々に感動を与える空間となっています。
この機会に、作田優希の独自の視点から生まれた作品に触れ、彼女の創造する世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。