グイン・サーガ150巻『ミロクの手』の刊行
株式会社早川書房から、ファンタジー小説の金字塔《グイン・サーガ》が2025年5月9日(金)に、記念すべき150巻『ミロクの手』を刊行することが発表されました。この作品は、著者である栗本薫の意志を引き継ぎ、新たな作家たちによって紡がれています。シリーズの累計発行部数は3300万部を超え、まさに国民的な存在となっているファンタジーの巨編です。
グイン・サーガの魅力
《グイン・サーガ》は1979年に第1巻『豹頭の仮面』が出版されて以来、圧倒的なボリュームを誇る作品群として、多くの読者を魅了してきました。栗本薫はこの物語を「いつまでも終わることのない物語」と表現し、彼女の死後も、五代ゆうや宵野ゆめ、久美沙織、牧野修、円城寺忍などの作家たちが続編を手掛けています。その中でも、150巻にあたる『ミロクの手』では、パロ王国の運命を左右する壮大なドラマが描かれています。
最新刊『ミロクの手』の内容
最新の150巻では、ドライドン騎士団がパロを滅ぼす元凶と対峙する重要な局面が描かれます。具体的には、魔道師ヴァレリウスが敵にさらわれ、クリスタル・パレスに侵入する展開が待ち受けています。その中で、シルヴィアを囚われたまま探し続けるパリスとユリウスの物語も激情を帯び、登場人物たちの運命が交錯します。新たな敵や謎に満ちた展開が続くこの作品は、ファン待望の一冊と言えるでしょう。
150巻達成の意義と過去の振り返り
《グイン・サーガ》は「単一著者による世界最長の小説」として、その存在感を示しています。初代担当編集者である今岡清氏は、グイン・サーガの創作に至る経緯を振り返り、栗本薫が描いたキャラクターや世界観の魅力を再確認しました。この作品が人気を博している背景には、栗本自身の熱い思いとともに、彼女の死後も愛され続ける作品へと成長したことが大きく影響しています。
《グイン・サーガ》150巻到達記念座談会
この150巻到達を記念して、2025年4月27日(日)に代官山 蔦屋書店にて特別座談会が開催されます。参加メンバーには、五代ゆうや今岡清、著名なイラストレーター丹野忍などが揃う予定です。会場ではサイン会や最新刊『ミロクの手』の先行販売も行われますので、ファンの皆さんはぜひこの機会をお見逃しないようにしましょう。
本座談会は来店参加とオンライン参加の両方が可能で、料金は各1,650円(税込)です。詳細は特設サイトで案内されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
結論
《グイン・サーガ》は、ファンタジーの枠を超えた、心を揺さぶる物語であり、150巻という節目の刊行は、読者にとって特別な意味を持っています。今後も新たな展開が続くこのシリーズに、目が離せません。