岡山CONNECT物流センターの正式オープン
岡山市南区に、中国・四国地方で最大規模を誇る冷凍冷蔵倉庫「岡山CONNECT物流センター」が竣工しました。この物流センターの建设は、ライフデザイン・カバヤ株式会社と株式会社荒木組が共同で行い、横浜冷凍株式会社が所有しています。完成したのは2025年4月18日で、これに合わせて竣工式が開催されました。
アクセスの良さと物流の中心地としての役割
「岡山CONNECT物流センター」は、山陽自動車道岡山ICから約15km、瀬戸中央自動車道早島ICから約18kmという立地にあり、阪神地区や中国地方へのアクセスが非常に便利です。そのため、近隣の物流会社との連携も簡単で、中国・四国地方における重要な物流拠点としての役割を期待されています。
これにより、横浜冷凍株式会社は阪神地区にある5つの拠点をカバーしながら、中国地方の新たな物流拠点を追加することができ、九州地方までの広範な物流ネットワークが整います。このような整備は2024年問題に対する効果的な対応策ともされ、地域経済に貢献することが期待されています。
最新技術を駆使した次世代型冷蔵倉庫
岡山CONNECT物流センターは、単なる倉庫の枠を越えた次世代型の冷蔵倉庫です。L字型バースを備え、多様な物流サービスに対応できる設計となっています。また、環境にも配慮し、省エネ化を進める一環として、横浜冷凍株式会社が導入した最大級の太陽光発電システムと大容量のリチウムイオン蓄電池がハイライトです。
これらのシステムは通常の業務だけでなく、災害時にも重要な役割を果たします。センターで発電したエネルギーを用いて冷却を続けられるため、冷凍食品などの品質を確保しながら、事業の継続が可能になります。
さらに、社用車にはEV(電気自動車)が採用され、太陽光発電と蓄電池と連動した充電ステーションも設置されています。これにより、非常時にはこの設備を利用して取引先への安心な配送を行うことができるBCP(事業継続計画)対策としても非常に効果的です。
施設の詳細
センターの詳細情報は以下の通りです。
- - 工事名称:横浜冷凍株式会社岡山CONNECT物流センター新築工事
- - 構造:鉄筋コンクリート造の一部鉄骨造、地上3階
- - 敷地面積:23,101.87 m2(約6,988.32坪)
- - 延床面積:28,786.99 m2(約8,708.06坪)
- - 住所:岡山県岡山市南区海岸通二丁目4-31
このセンターの設計は、株式会社横河建築設計事務所が手掛け、施工はライフデザイン・カバヤと株式会社荒木組が共同で行いました。
会社の背景
ライフデザイン・カバヤ株式会社は1972年に設立され、岡山を拠点にして広島、香川、愛媛、兵庫、鳥取、福岡、沖縄、東京などに拠点を持っています。住宅事業を中心に、多様な事業を展開しており、特に国産木材を用いた新建材のCLT事業や、不動産事業など幅広く対応しています。
この冷凍冷蔵倉庫が地域の物流をさらに円滑にし、産業全体の発展に寄与することが期待されます。