RistのKaggle Grandmaster 石圭一郎が金メダル獲得

Kaggleコンペティションでの金メダル獲得

株式会社Rist所属のKaggle Grandmaster、石圭一郎が、Kaggleコンペティション「CMI - Detect Behavior with Sensor Data」で個人金メダルを獲得したという素晴らしいニュースが舞い込みました。これにより、彼のスキルとRistの名声がさらに高まりました。

コンペティションの概要

このコンペティションは2025年に開催され、Child Mind Instituteにより主催されました。競技の目的は、手首に装着するデバイスから得られるセンサーデータをもとに、身体集中反復行動（BFRB）と日常的な仕草を見分ける予測モデルを開発することでした。特に、一般的なモーションセンサーからのデータと、熱や近接センサーを含む拡張データを用いて、モデルの精度を検証することが大きな課題とされました。

この挑戦を経て、石は3,178人の参加者の中から7位に入賞。金メダルを手にする結果となりました。彼の技術と努力が評価された証です。

石圭一郎のコメント

石はこのコンペについて「多様なセンサーデータを扱う非常に興味深いコンペでした」と述べ、自身のアプローチを以下のように説明しました。彼は、時系列データを画像データとして扱い、実績のある2D-CNNモデルを応用しました。特に、複数のタスクを同時に学習させるマルチタスク学習を取り入れることで、行動段階予測の結果を主タスクの特徴量として再利用する効果的な階層的アーキテクチャが成功を収めたと語っています。

このコンペでは、IMUデータのみの評価と全センサーのデータを用いた評価の両方が行われ、条件ごとに最適なモデルを構築する技術が求められました。「この課題への対応には苦心しましたが、最終的に金メダルという形で成果に繋がり、大変嬉しく思います。」と彼は明かしました。

今後の展望

石はこのコンペで得た知見が今後の業務に活かせると感じており、特に製造業における予知保全や異常検知のタスクでも応用する可能性が高いと考えています。例えば、工場で使われる振動や温度、音響センサーのデータを統合し、故障の予兆を捉えることができると期待されています。「この成功をお客様の現場における問題解決に貢献できるように活かしていきたい」と意気込みを表明しました。

Kaggleについて

Kaggleは、データ分析分野で世界最大のプラットフォームです。登録者数は2,500万人を超え、さまざまな企業・団体が出題する課題に対して、Kagglerたちが競い合っています。成績に基づくランク分けが行われ、その中でKaggle Grandmasterは373人しか存在しない特別な称号です。

Rist Kaggle Team

Ristは2020年に、「Kaggle枠採用」を開始し、Kaggle出身の優秀なエンジニアを積極的に迎え入れています。現在、Rist Kaggle Teamには多くのKaggle GrandmasterとMasterが在籍し、高難度のデータ分析技術を駆使したソリューションを提供しています。このチームは、業界の先端を行き続けており、今後もさらなる成功を収めることが期待されています。ウェアラブルデバイスの設計においても、BFRBの検知や治療のサポートに役立つ技術開発が進むことでしょう。Ristは、今後もデータサイエンスの分野でのリーダーシップを発揮し続けることを目指します。