新卒就活の変化
2025-07-29 15:22:02

新卒就活の変化をデータで探る!意欲低下の背景とは

新卒就活の変化に関する調査結果



株式会社パーソル総合研究所が発表した最新の調査結果によれば、新卒就活では学生の「やりたいこと志向」や「成長意欲」が顕著に低下していることが明らかになりました。2025年卒の学生たちは、企業の求める人材像や就活の流れに合わせて新たな価値観を持つようになっていますが、その一方で、以前に比べて内定辞退や採用工数が増加するなど、企業側にも影響が出ています。

新卒採用はどのように変わったのか?



昨今の新卒採用市場は「売り手市場」としての様相を呈しており、企業間の人材確保競争が激化しています。この状況は、コロナ禍やAI技術の進展などの環境変化によってさらに加速しています。調査結果からは、学生の就職活動が通年化している傾向が見受けられます。特に大学2年生のうちに就活を始める学生の割合は、2019年から劇的に増えてきました。

学生の価値観の変化



興味深いのは、学生が重視するポイントの変化です。2025年卒の学生は「仕事とプライベートの両立」を最も重視しながらも、「やりたい仕事ができること」は大幅に低下しています。これは、働き方の柔軟さが求められる時代背景とも関係しているでしょう。また、学生の成長意欲も低下傾向にあり、企業が求める「真面目さ」や「デジタルスキル」に重きが置かれるようになりましたが、起業家精神やリーダーシップが求められる機会は減少しています。

企業が直面する課題



調査によれば、過半数の企業が必要な人材を質、量ともに確保できていないと感じています。特に中小企業でこの傾向が強く、内定辞退が増加している企業も多いことが指摘されています。それに加え、採用活動の負担が増していることから、企業は新たな採用手法を模索する必要があります。

インターンシップの変化



学生のインターンシップ参加率も上昇しており、就活生の約68.3%がインターンを経験しています。その際、職場環境や社員の様子が入社意欲に大きな影響を及ぼすことが確認されています。以前は「不安や心配事を聞いてくれた」といった項目が企業理解を促進しましたが、2025年では「仕事の忙しさ・厳しさが理解できた」がその役割を果たすようになっています。

ハラスメントのリスク



新卒採用のプロセスにおいてハラスメントの問題も浮上しています。企業の28.3%がオワハラやセクハラなどのハラスメントを経験していると回答しており、特に自由な風土や成果主義の職場でその傾向が強まっています。

企業がするべきこと



このような変化を受けて、企業は採用の仕組みを見直し、学生との関係構築に力を入れる必要があります。特に「伝え方」「選び方」「育て方」の3つの領域での再設計が求められています。情報発信や選考方法を革新し、育成へとつなげることで、質の高い人材確保が可能となります。

まとめ



今回の調査結果は、新卒就活の現状と企業がこれから取るべき戦略を考える上で貴重な資料となります。学生の価値観が変化する中、企業もそれに適応しなければなりません。今後の採用活動が、単なる人材確保ではなく、より良いマッチングにつながることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社パーソル総合研究所
住所
東京都江東区豊洲三丁目2番20号豊洲フロント7階
電話番号

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