新潟県のLEDイチゴ植物工場を泉田知事が視察
2023年4月9日、新潟県知事の泉田裕彦氏が、いちごカンパニー株式会社の最先端なLED植物工場を訪れました。この視察は、新潟県が特産とするイチゴを利用した新しい栽培技術を確認する目的で行われました。
いちごカンパニーは、胎内市に本社を構えており、現在は革新的なイチゴ栽培技術の確立に力を注いでいます。この技術は夏や秋にもイチゴを栽培できることに加え、農業の経験がない方でも栽培可能なものです。
さらに、この植物工場で生産されるイチゴは、高糖度でジューシーな大粒を実現しており、年間を通じた生産が可能な新しい農業の形態を提供します。これにより、消費者は新鮮なイチゴをいつでも手に入れることができるようになります。
泉田知事の視察の中で、特に注目されるのが新潟県特産のイチゴ品種「越後姫」を基に開発されたことです。この次世代植物工場は、化石燃料を使用せずに温度をコントロールでき、小さなスペースでも効率的に栽培が可能という特色があります。また、環境への負荷が少なく、都市部でも利用できることから、将来的にはバーティカルファームとしての発展も期待されています。
新しい流通モデルの構築
このイチゴ植物工場では、これまでの農産物を輸送して販売するスタイルを見直し、苗の段階で輸送し、消費地で栽培・販売を行う新たな流通モデルが構築されています。これにより、新鮮な農産物を消費者に直接届けることが可能になり、物流業界にも大きな影響が及ぶでしょう。
さらに、温湿度やCO2濃度といった要因は自動制御されており、天候が不安定な自然環境に左右されることなく、高い栽培結果を実現しています。この技術では、化学農薬を使用せずに病害虫の発生を抑制することができ、洗わずにそのまま食べられる高品質なイチゴが提供されています。
地元企業との連携
いちごカンパニーは、地元の総合建設業者である小野組など、地域の多様な企業と連携しながらこのプロジェクトを進めています。これは地域の課題を解決し、新たな産業を構築するための「メード・イン・ジャパン」の取組みです。
新潟の農業に革命をもたらすこの技術は、今後ますますの注目を集めることでしょう。泉田知事による視察が示すように、未来の農業はこうした革新的な技術によって進化していくのです。
いちごカンパニーの詳細は公式サイトにて確認できます。
いちごカンパニーHP
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