国土交通省が認定した二つのプロジェクト
国土交通省からの「優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG認定)」において、野村不動産株式会社が推進する2つの事業が評価されました。この取り組みは、国が気候変動対策や生物多様性の保護、さらには人々の幸福度を向上させる「質」と「量」を考慮した緑地確保の取り組みを支援するものです。
認定を受けたプロジェクト
1. BLUE FRONT SHIBAURA
「BLUE FRONT SHIBAURA」は、最高評価である「★★★(トリプル・スター)」にランクアップし、未曾有の規模で進行しているプロジェクトです。これは、東日本旅客鉄道株式会社との共同事業で、東京の港区芝浦に位置し、高さ約230mのツインタワーの建設が進められています。南棟の「TOWER S」は2025年9月に開業予定であり、北棟の「TOWER N」は2030年度に竣工予定です。
このプロジェクトは、浜松町駅からのアクセスにおいて豊富な緑量を確保することと、近隣の旧芝離宮恩賜庭園の植栽計画を考慮し、地域のウェルビーイング向上に貢献するものと評価されています。職住近接を実現するオフィス、ホテル、商業施設、住宅機能を含む約10年間にわたる大規模開発として、地域活性化が期待されています。
2. 赤坂七丁目 2番地区第一種市街地再開発事業
もう一つのプロジェクト「赤坂七丁目 2 番地区第一種市街地再開発事業」も、ダブルスターの「★★(ダブル・スター)」として認定されました。この事業は日鉄興和不動産株式会社と共同で行っており、東京都港区赤坂に位置しています。多様なライフスタイルに応じた居住機能とオフィス機能、生活利便施設の導入を計画しており、地域住民に密着した施策が評価されています。
また、緑の核との接続を強化し、地域にふさわしい景観づくりを進めることで、地域社会との関係強化を図っています。設計では歩行者が安全に移動できる空間の整備が進められ、地域の憩いの場としての役割も果たすことが期待されています。
野村不動産のビジョン
これらのプロジェクトは、野村不動産グループが目指す「まだ見ぬ、Life & Time Developer」という2030年ビジョンの実現に寄与するものです。グループ全体として、人々の「幸せ」と社会の「豊かさ」を最大限に追求するために、新たな経営計画も策定されました。
今後の展望
国土交通省の認定を受けたこれらのプロジェクトは、地域社会の持続可能な発展に向けた重要なステップとなります。緑地確保の取り組みを通じて、これからのまちづくりをより良いものにするため、野村不動産は今後も挑戦を続けていくでしょう。これにより、新しいビジネスモデルやライフスタイルの創造がもたらされることが期待されます。