ギャプライズ、ContentsquareによるソニーストアのUX改善プロジェクト
デジタルビジネス支援を行っている株式会社ギャプライズが、フランス・パリを拠点とするデジタル体験分析プラットフォームであるContentsquareを導入したことを発表しました。これにより、ソニーマーケティング株式会社が運営する公式直販サイト「ソニーストア」のUX(ユーザーエクスペリエンス)を大幅に改善することを目指しています。
プロジェクトの目的
このプロジェクトの中心となるのは、顧客インサイトを基にしたデジタル体験の設計です。具体的には、以下の点が重要な目的とされています。
- - パーソナライズドオファー:個々の顧客に対して、彼らの志向にマッチしたオファーと商品の提供を通じ、コンバージョン率の向上を図ります。
- - 価値訴求の強化:メーカー直販の強みを活かし、商品の価値をしっかりと伝えるとともに、関連商品を購入する率を高める施策を導入します。
Contentsquareによる解析を通じ、顧客がソニーストアに訪問してからサインインする過程を詳細に可視化することで、顧客理解を深めます。その結果、どの部分を、どのように改善するべきかの具体的な仮説を立てることができます。また、サインインせずに離脱してしまったユーザーの行動を分析することで、サイト上の障壁を取り除き、ユーザーを目的地に導ける環境を整えることが可能になります。
ソニーマーケティング代表の見解
ソニーマーケティング株式会社のリテールセールス&マーケティング本部リテールマーチャンダイズ部の佐藤淳氏は、今回のプロジェクトについて、以下の4つの要素を重視したサイト設計を進めていると述べました。
1. 商品体験の価値伝達
2. 周辺機器やサービスの紹介
3. 直販の安心感の提供
4. 個々の顧客の興味関心への対応
これらの要素は、サイト内の複数ページに分かれて配置されているため、その影響を解析することがこれまで難しい課題となっていました。従来のアンケート手法では時間がかかるため、Contentsquareの導入により、瞬時にデータを解析し、顧客の購買意欲に影響を与えている要素を特定できることに期待が寄せられています。
Contentsquareの役割
Contentsquareは、顧客の行動や感情を詳細に分析することで、デジタル体験をより人間らしいものへと変える力を発揮します。クライアントは、このプラットフォームを用いて豊富なインサイトを得ることができ、顧客との共感を構築し長期的なビジネス成長を目指します。世界中のブランドがこのソリューションを利用しており、特に日本においても著名な企業が導入しています。
ギャプライズの展望
ギャプライズは2012年以降、革新的な技術をいち早く採用し、クライアントのニーズに応じたソリューションを提供してきました。市場競争が激化する中で、先進的なテクノロジーの導入やビジネスの成長促進にむけたパートナーシップを強化し、顧客にとって価値のある体験を提供することに努めています。
この新たなプロジェクトにより、ソニーストアが提供するショッピング体験がさらに洗練され、顧客からの長期的な支持を受けるサイトに成長することが期待されます。また、ギャプライズは今後も、多様な選択肢の提供を通じて、クライアントのビジネス成長に寄与していくことを目指します。