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音楽はボーダレス：Ami.porteの取り組み

音楽の力は、私たちの心をつなげ、時に壁を壊す力を持っています。特に障がいのある子どもたちにとって、その意味は深く、多くの可能性を秘めています。Ami.porte（アミポルテ）はその理念「音楽はボーダレス」を掲げ、障がいのあるお子さまを対象としたピアノレッスンを積極的に展開しています。プロジェクトは現在、下関、茨城、宮城の各地で行われており、療育の一環として多くの子どもたちが音楽に触れる機会を得ています。

教育環境の変化

文部科学省によると、近年の10年間で義務教育段階の児童生徒数は一割減少しています。それと対照的に、特別支援教育の児童生徒数は2倍以上に増加しました。この背景には、より多くの障がいを持つお子さまが学校に通うようになる一方で、彼らが必要とする教育の受け皿が不足している現実があります。

特に、「ピアノを習いたい」と願う障がいのある子どもに対する受け入れの希薄さは、深刻な問題です。多くの親は「他の子と同じように習い事をさせてあげたい」と願っていますが、その実現は難しいのが現状です。そこで、Ami.porteが取り組んでいる音楽教育が、どのように新たな可能性を切り開いているのかを紹介します。

体験談：子どもたちの変化

Sちゃん（6歳、自閉症スペクトラム）

初めてグループレッスンに参加したSちゃんは、彼女自身のペースで部屋の隅に座り込み、他の子どもたちとの関わりを避けていました。しかし、音楽が流れ始めると、彼女の中で何かが起こりました。体がリズムを感じ始め、少しずつ周りの子どもたちに興味を示し始めました。結果的に、教室の雰囲気は和らぎ、彼女は輪に加わることができました。

お母様は涙を浮かべながら、「娘が他の子と関わる様子を初めて見た。学校ではいつも一人なのに、ここではこんなにも楽しそう」と語りました。

Aくん（8歳、重度知的障がい）

Aくんは初めて教室に来た際、母親と一緒に来たのですが、心配そうに「うちの子にピアノは難しい」と話していました。しかし、明るいメロディに心惹かれたAくんは、徐々に鍵盤に手を伸ばし、弾き始めるまでになりました。その瞬間、彼の表情は輝きに満ち、お母様は驚きと喜びの涙を流しました。「他の教室では無理だと言われていたけれど、ここではこんなに楽しそうに弾けているなんて」と、彼女は感動を語りました。

教育の新しい形

Ami.porteでは「教える」というスタンスではなく、子どもたちの可能性を「引き出す」ことを重視しています。レッスンは「子どもは子どもの時間、親は親の時間」という設計がなされています。普段は常に付き添いが必要で疲れる親も、レッスンの時間だけは安心して手を放せるので、この時間がそれぞれにとっての心のリフレッシュになるのです。

この環境は、子どもたちの「できた！」という成功体験を積み重ねるきっかけとなり、自信の向上につながります。お家での笑顔が増えるのも、このような音楽を通じた体験があるからこそです。

代表の思い

Ami.porteの代表、神野由香は次のように語ります。「音楽に境界線はありません。どんな子どもにも“できる”瞬間が必ずあります。その一歩を踏み出す手助けをすることが、私たちの使命です」。この取り組みは、教育、子育て、福祉に興味のあるご家庭や地域社会にとって新しい学びや文化活動の形を提供できるよう、日々努力を続けています。

会社概要

Ami.porteを運営するLaboratous株式会社は、長野県長野市に本社を構えています。代表の神野は山口県下関市を拠点としており、2003年から事業を展開してきました。現在、全国で約30の拠点を持ち、ピアノ教室や幼児英語のレッスンを提供しています。

【お問い合わせ先】
長野県長野市東和田842CORE OFFICE 301号室
Laboratous株式会社
メール：[email protected]
電話：026-217-5723
Ami.Porte HP
Laboratous株式会社HP

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