多摩少年院の若者たちが生み出したオリジナルトートバッグ販売イベント開催

多摩少年院の若者たちが生み出したオリジナルトートバッグ販売イベントを開催

2023年9月23日（火祝）、FC東京と連携した多摩少年院の在院者が企画したトートバッグが販売される。この取り組みは、犯罪を減少させることを使命とする株式会社一が主導しており、若者たちの思いが込められたデザインが魅了する。

「HIGH HOPEプログラム」から生まれたバッグ

多摩少年院で実施される「HIGH HOPEプログラム」は、2025年3月にスタートし、初期段階から少年たちが製品企画に参加するプロジェクトだ。プログラムには、少年9名が集い、オリジナルトートバッグのデザインのために計5回のグループワークが行われた。デザイナーの鈴木正人氏の指導のもと、少年たちは責任感や創造性を育むことができた。

デザインに込められた温かなメッセージ

トートバッグのデザインは、少年たちが描いた絵を基にしている。「買った自分も、その先にいる子どもたちも、心温まるバッグ」というコンセプトのもと、デザインには深い意味が込められている。特に印象的なのは、「彼らは見た目も違った。育った環境も違った。でもなぜか、通じ合うことができた。それで十分だった。」というメッセージだ。この言葉には、異なる背景を持つ少年たちが互いに理解し合うことの大切さが表現されている。

販売イベントの詳細

販売は、FC東京の「NO PLANET, NO TOKYO」イベント内で実施され、トートバッグは大と小の二種類、価格は大が3,900円、小が2,900円（税込）となっている。クレジットカード決済のみの対応となるため、来場者は注意が必要だ。

- 日程: 2025年9月23日（火祝）
- 場所: 味の素スタジアム（東京都調布市）
- 試合: FC東京 vs アビスパ福岡 18:00 KO

青少年の思いと社会への貢献

このプロジェクトを通じて、少年たちは「人を困らせてきた自分たちでも、人を助けられる側になれる」との感想を持った。彼らの中には、自分たちの行動が社会貢献につながることを知り、未来の希望を見出している者も多い。例えば、「今だからこそ、少年院だからこそ、良い影響を社会に与えたい」との熱い想いを持つ少年が存在した。

FC東京との連携が生んだ新たな風

このプロジェクトは、FC東京の「TOKYO SOCIAL COLLABORATION」との連携によって、地域社会に新たな活力を与えるものとなっている。地域の課題を解決するために幅広いアプローチを模索し、共に成長する姿勢は、多摩少年院の若者たちにとっても新しい学びの場となっている。

未来への希望を形に

多摩少年院での「HIGH HOPEプログラム」は、少年たちに希望を与えるだけでなく、彼ら自身の可能性を信じるきっかけを提供する。株式会社一の代表である中馬一登さんは、10代の犯罪を減少させるというミッションへの情熱を持ち続け、全国各地でこのプログラムを展開していく意気込みを見せている。彼は、多くの支援を受けながら、社会が抱える問題に立ち向かうことの重要性を訴えている。彼らの努力と願いが合わせて、より良い社会を築くための一歩を踏み出すことに貢献できることを心より期待したい。