Kwahuu Ocean: 持続可能なイカ養殖の新しい未来へ
沖縄県恩納村に本社を置くKwahuu Ocean株式会社(カフーオーシャン)は、持続可能なイカ養殖を実現するためのスタートアップ企業です。最近、ライフタイムベンチャーズからの資金調達を完了し、事業の成長へと拍車をかけることになりました。Kwahuu Oceanは、沖縄の豊かな海洋環境を活かし、イカを重要な海洋資源として位置づけた持続的な養殖システムに挑みます。
イカ養殖の難しさ
頭足類の養殖には多くの課題が伴います。特に、イカの生態は特殊であり、高い環境感受性を持ちながら成長するため、これまで養殖が困難とされてきました。しかし、最近ではマダコやコウイカなど30種類以上の頭足類が養殖に成功しており、特に商業的需要が高いツツイカ目の養殖技術の開発が続けられています。
OISTと連携した研究開発
Kwahuu Oceanは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で行われている頭足類の飼育実験に基づく新たな養殖技術を活用します。ジョナサン・ミラー教授が率いる物理生物学ユニットは、2016年から10種類以上の頭足類を対象にした飼育研究を進めており、その中で特にアオリイカの累代飼育において世界記録となる10世代達成を成し遂げました。この成功は、ツツイカなど商業養殖の可能性を大いに広げるものです。
環境に優しい養殖システムの構築
Kwahuu Oceanは、特に環境へのインパクトを重要視した養殖システムの開発を進めています。季節に応じた小型養殖ネットワークを構築し、各地域で必要最低限の生産を目指すことで、資源の無駄を最小限に抑えます。また、ARやIoT技術の導入により、各施設の連携を図り、より精度の高い養殖を実現します。
資金調達の目的
今回のプレシード資金調達にあたり、Kwahuu Oceanは生産能力の拡大と研究開発の強化を目指しています。具体的には、初期飼料の開発や飼育下での生存率向上、さらには分散型プラントユニットの初期デザインに取り組んでいます。このような取り組みを通じて、持続可能な水産業の未来を切り開いていきます。
創業者からのメッセージ
中島隆太CEOは、「この度、OISTやライフタイムベンチャーズからの支援を受けてKwahuu Oceanを立ち上げることができ、とても嬉しく思っています。イカは飼育が難しい生き物ですが、技術革新を進めることで、沖縄の自然を守りながら地産地消を実現することが私たちの使命です」と語っています。
未来への挑戦
このような背景から、Kwahuu Oceanは持続可能なイカ養殖に取り組み、日本の食文化を支え、豊かな海の恵みを世界へ届けることを目指しています。沖縄から生まれる新しい水産業の未来に注目が集まります。さあ、Kwahuu Oceanの挑戦を一緒に応援しましょう!
公式ウェブサイト:
Kwahuu Ocean
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