株式会社Green AIが進める脱炭素化の未来
脱炭素化が求められる現代社会において、その取り組みを強化するための新たな一手を打ったのが、株式会社Green AIです。東京に本社を持つこのスタートアップは、新たに1億2,000万円の資金調達を行い、脱炭素計画策定を支援するためのシステム『Green AI』の機能強化とさらなる事業拡大に向けた体制構築を進めています。
調達の詳細
今回の資金調達は、J-KISS型新株予約権による2ndクローズで行われ、脱炭素化支援機構(JICN)とスパークス・アセット・マネジメントが運営する未来創生3号ファンドからの投資を得ました。具体的には、プロダクト開発の強化、組織体制の拡充、マーケティング活動の強化が主な目的です。これにより、多様な脱炭素施策を提供するシステムを更に進化させることが期待されています。
資金の使途
調達した資金は、以下の3つの分野に重点を置いて活用される予定です:
1.
プロダクト開発:新機能の追加と既存機能の改善を行い、国内外のユーザーニーズに応えるための開発エンジニアの採用を進めます。
2.
事業拡大:営業やパートナーシップを推進するビジネスメンバーの採用を通じて顧客基盤を広げ、国内外でのプロモーション活動を強化します。
3.
新規事業への投資:新しいサービスや機能の開発に加え、海外市場への展開を視野に入れた成長投資を行います。
将来の展望
脱炭素ニーズの高まりが見込まれる中、特に製造業を中心にサービス導入を加速させる見込みです。今後の課題として、いかに効果的な脱炭素施策を提案し、企業のCO2削減を実現するかが鍵となるでしょう。また、グローバルな展開を視野に入れ、国内外で競争力を持つサービスの成長を目指します。さらに、シリーズAラウンドでの追加資金調達も計画しており、持続可能な発展へ向けた強固な基盤を築くことが期待されます。
投資家の期待
投資家たちもGreen AIの取り組みに対する期待を寄せています。特に脱炭素化支援機構の福井義高部長は、同社の提供する脱炭素計画策定システムが日本の企業の競争力を高めると語るとともに、環境価値と経済価値の循環を促進する役割を果たすことに期待を寄せています。スパークス・アセット・マネジメントの出路貴規氏も、Green AIが持つプロダクトとノウハウの活用が、日本の省エネ技術の国際展開をもたらすとし、その成長に寄与する意義を強調しています。
代表の意気込み
代表取締役の鈴木慎太郎氏は、今回の資金調達を「新たな挑戦へのスタート」と捉え、脱炭素と経済性の両立を目指してプロダクトの進化を続けることを約束しています。Green AIは、省エネと再エネを重視することで、企業が抱えるコスト削減の課題にも真剣に取り組んでいます。環境への配慮をしながらもビジネスを成り立たせる、この2つのバランスを取る戦略が、今後の市場においてどのように展開されるかが注目されています。
まとめ
株式会社Green AIは、環境技術とビジネスの両面での革新を進めることで、企業にとって魅力的な脱炭素化の選択肢を提供し、持続可能な社会づくりに向けて重要な役割を果たすことを目指しています。今後の成長から目が離せません。
会社概要
- - 社名:株式会社Green AI
- - 代表取締役CEO:鈴木慎太郎
- - 事業内容:脱炭素化計画策定システムの開発・運営・販売
- - 創業:2023年3月
- - 企業URL:green-ai.app