ソフトバンクとのハッカソンで得た貴重な経験
東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.)は、ソフトバンクと共同でハッカソンを行いました。このイベントは、学生たちが短期間のうちにアイデアを実現し、その能力を試す貴重な機会です。ハッカソンは「Hack(ハック)」と「Marathon(マラソン)」を組み合わせた言葉で、アプリやサービスなどのプロトタイプを急速に開発するイベントを指します。今回学生たちは、実践的な技術力と創造力を発揮し、ソフトバンクの顧客体験向上をテーマにした課題に取り組みました。
ハッカソンの概要
このハッカソンには、スーパーホワイトハッカー専攻、スーパーAIクリエイター専攻、スーパーITエンジニア専攻、ITプログラマー専攻から選ばれた15名の学生たちが参加しました。彼らは、わずか1か月という短い期間で、アプリケーションのプロトタイプを構想し、開発を行い、プレゼンテーションを行うという課題に挑戦しました。特にプロトタイプとは、完成品の前段階に位置し、機能性やデザインを確認するための試作品のことです。学生たちは技術を駆使して、ソフトバンクショップの新たな価値を提案するためにアイデアを練り上げていきました。
ソフトバンクから提示されたテーマ
今回のハッカソンでソフトバンクが求めたテーマは「ソフトバンクショップの新しい魅力~顧客体験向上~」でした。全国に2000以上のソフトバンクショップがある中で、デジタル化の流れを踏まえつつ、ショップの魅力をどう創造するかが課題となります。学生たちは、顧客との関係を深め、ブランド力を強化するための新しいアイデアを考え出しました。
課題解決の道のりとチームの取り組み
参加者は3つのチームに分かれ、各チームはデジタル化による利便性の向上や顧客体験の改善に向けた提案を行いました。提案されたアイデアの一部として以下の3つが挙げられます:
チーム①:「ソフトバンクショップ×ポーカー」
このチームは、ショップ内部にデジタルポーカーブースを設置し、アプリを通じてプレイヤーの戦略を学べる仕組みを提案。遊びを通じて顧客の集客や体験の質を向上させようとしました。
チーム②:「会話型AI ソラト」
‘ソラト’というチャットボットは、24時間体制でスマホに関連する質問や相談を受け付け、待ち時間を短縮し顧客の満足度向上を図るものでした。
チーム③:「スタディーブースト」
このアイデアは、動画学習から自動生成される問題を用いて、学習時間に応じてポイントを付与し、貯まったポイントでソフトバンクショップで景品と交換できる仕組みを提案しました。
最終成果の発表
最終的には、ソフトバンク本社で成果発表を行いました。チームはすべて、実際に動作するアプリケーションのプロトタイプを完成させ、それに対する評価を受けました。
テクノロジー部の中西氏は、約1か月という短期間で学生たちのビジネス的視点や技術力の成長を実感し、その姿勢に感銘を受けたとコメントしました。この体験が彼らのキャリアに役立つことを期待しています。
学生たちの反応
参加した学生たちは、短期間でアイデアを形にする難しさや楽しさを強く感じており、フィードバックを通じて技術に対する課題も明確になったと口々に述べています。また、チームプロジェクトを通じてチームワークの大切さや新たな発見を得る機会になったことも喜ばれていました。これらの経験は、今後の学びや成長に大きく寄与すると確信しています。
名高いカリキュラム
TECH.C.の企業プロジェクトは、ゲームやIT、デザインなどの分野で活躍する企業から実践的な課題を受け、学生が実際の職場と同様の状況でスキルを習得します。このような貴重な機会を通じて、次世代のクリエイターやエンジニアへと成長していく若者たちの姿に注目しつつ、彼らの成長を見守る必要があります。
今後もTECH.C.は、社会に直結した学びの場を提供し続けることで、学生たちの更なる飛躍を支援していくでしょう。