ダッソー・システムズがKUKAと提携を発表し、この協業によって製造業向けのロボティクスと自動化の効率を向上させる狙いです。この提携により、KUKAのデジタルエコシステム「mosaixx」にダッソーが参加し、顧客はダッソーの3DEXPERIENCEプラットフォームの機能をより手軽に活用できるようになります。
近年の産業用ロボット市場は急速に拡大しており、2024年には400万台以上の産業用ロボットが稼働する見込みです。この状況を受け、KUKAは2024年に新たにmosaixxを立ち上げ、オープンで協力しやすいクラウドプラットフォームを提供します。これにより、異なる機械やメーカーにかかわらず、技術者やエンジニアが幅広い方法論を駆使して生産現場のデジタル化を進めることが可能になります。
今回の提携によって、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームは、リアルタイムのデータを利用してバーチャル設計やシミュレーションを行うことができる強力なツールとなります。例えば、自動車、航空宇宙、電子機器など様々な業界で、より効率的なプロセスが実現されるでしょう。
KUKAデジタルのCEOであるクイリン・ゴルツ氏は、この協業により業界最先端のバーチャル・ツイン技術を利用して、mosaixxの機能を拡張できると語っています。これにより、エンジニアたちはリアルタイムでのシミュレーションが可能となり、柔軟性と革新性を高められることが期待されます。
ダッソー・システムズのシニア・バイス・プレジデントであるジャン・パオロ・バッシ氏は、KUKAとの提携により3DEXPERIENCEプラットフォームへのアクセスがさらに向上することを強調し、顧客がさまざまな産業分野で効率的に協力し、革新を進める機会を創出すると述べています。
この提携は、ダッソー・システムズがヒューストンで行った「3DEXPERIENCE World 2025」の場で発表されました。この会議では、ユーザーコミュニティが集まり、新しい技術やその活用方法についての意見交換が行われました。
ダッソー・システムズは、1981年に設立され、以来、世界中の企業や機関に革新をもたらすためのツールとプラットフォームを提供してきました。彼らのビジョンは、全ての人がより良い未来を築く支援をすることです。これからも、蓄積された知識と技術をもとに、製造業においてイノベーションを推進し続ける所存です。さあ、次はあなたの業務にもこの変革を取り入れてみませんか?