北海道芽室町が描くゼロカーボンの未来
北海道芽室町(町長:手島 旭)は、2025年7月31日に十勝広域森林組合(代表理事組合長:広瀬 重雄)、そして株式会社ステラーグリーン(代表取締役社長兼CEO/CCO:中村 彰徳)との間で、「ゼロカーボンの実現に向けた連携協定」を結びました。これにより、地域の森林資源の可視化と価値化を通して持続可能な社会の構築を進めることになります。
連携協定の基本方針
この協定は、3者の共通の目標である「ゼロカーボン」達成を目指した取り組みで構成されています。具体的には、次のような内容が含まれています:
1.
Jクレジット制度に基づくクレジットの創出と販売
2.
持続可能な一次産業の推進
3.
地域資源の活用および関連事業の推進
4.
脱炭素社会に向けた取組
5.
地域活性化に関するその他の活動
この連携により、芽室町の持つ広大な森林資源、約42%を占めるこの資源をフルに活用し、豊かな自然と共存する新たなビジネスモデルを確立することが期待されています。
芽室町の過去の取り組みと未来の目標
芽室町は2009年から「芽室町地域新エネルギービジョン」を策定し、公共施設に太陽光発電や地中熱ヒートポンプの導入を進めてきました。その結果、二酸化炭素の排出削減において一定の成果を出し、「北国の省エネ・新エネ大賞」でも高い評価を受けています。2024年には「芽室町ゼロカーボンシティ宣言」を発表し、さらなる再生可能エネルギーの導入を目指しています。
連携協定の効果
この協定の締結により、地域の各ステークホルダー—町民、企業、研究機関、行政が一体となって、ゼロカーボンの実現に向けた共通の意識を持つことが促進されます。芽室町の豊かな自然資本を活用しながら、森林環境を守り育てつつ、持続可能な地域社会を実現するための活動が進むことでしょう。
ステークホルダーの反応
この連携協定に対する各代表のコメントは、期待感と責任感が込められています。
芽室町 町長 手島旭
「この取り組みは、私たちの自然環境を生かす重要なステップです。地域に根ざした持続可能な取り組みを進めることを嬉しく思います。」
十勝広域森林組合 代表理事組合長 広瀬重雄
「我々の森林資源を最大限活用し、持続可能な環境向上に寄与できることが喜びです。」
ステラーグリーン 代表 中村彰徳
「カーボンクレジットを通じて、地域の自然を守り、持続可能なまちづくりに貢献することに全力を尽くします。」
芽室町の魅力
芽室町は、十勝平野の西部に位置し、日高山脈に囲まれた美しい農村地域です。肥沃な大地では小麦やじゃがいもが栽培され、豊かな農業が行われています。町は四季がはっきりしており、夏と冬の気温差も特徴的です。また、エリアの交通の便も良く、多くの観光スポットがあります。
このゼロカーボンへの取り組みが成功すれば、芽室町は地域活性化のモデルケースとなるでしょう。今後の活動が楽しみです。