地域の個性を活かしたビジネス共創
建築系スタートアップのVUILD株式会社は、神奈川県厚木市に本社を置き、地域の特性を活かした新しい事業モデルを共創するため、鳥取県、長野県、愛知県の事業者と業務提携を結びました。これにより、地域の課題をデジタル技術で解決し、新たなビジネスの創出が期待されています。
VUILDの理念
VUILDは、これまでにデジタル木工加工機「ShopBot」を全国で260台以上販売しており、単なる販売だけにとどまらず、設計プラットフォームの提供や人材育成、事業開発の支援を行ってきました。しかし、地域事業者の中には、技術の継承や人材不足といった課題を抱えるところが多く、共創の文化を育てる必要があることが明らかになりました。これを受けてVUILDは、地域の真の力を引き出すための支援を強化します。
企業との協業
提携を結んだのは以下の3社です。
- - 有限会社久米製材所(鳥取県倉吉市): 地元の製材所として、職人不足が深刻化する中、デジタル技術と地域材の利用に取り組み、木材の高付加価値化を進めています。高校生との協力による製品開発も行い、次世代の人材育成にも力を入れています。
- - pukuto(長野県松川町): 廃校を拠点に地域課題に取り組むこの団体は、地域住民や移住者との協働で空き家再生に努めています。持続可能なまちづくりと新たな人間関係の創出を目指しています。
- - 一般社団法人AndForest(愛知県岡崎市): モバイルファブカーを使用して森の資源を街に運び、木工やデジタルものづくりの体験を提供。楽しさを通じて、地域の活性化を図り、都市と森のつながりを生み出そうとしています。
今後の展望
VUILDの目指すのは「地方創生 × ビジネス × デジタル」の融合による新しい事業モデルの共創です。これまでの経験を基に、全国260以上の拠点でのShopBot活用を進め、地域事業者の挑戦を今後も広げていく考えです。
さらに、教育や林業の分野での課題を解決するために、自治体とも協力し、地域ニーズに応じたテクノロジーの開発を進め、地域の新たな価値を生み出していく流れを加速させます。
木材加工機械展への出展
これらの取り組みを直接体験できる場として、VUILDは2025年10月2日から4日まで名古屋で開催される「木材加工機械展(Mokkiten 2025)」に出展します。このイベントでは、協業の成果や各地のプロジェクト、テクノロジーの活用例を紹介し、参加者とともに地域の未来を考える貴重な機会を提供します。
ぜひ、足を運んでVUILDの取り組みを体験してみてください。