StartPassとSalesforceがスタートアップ営業支援を強化する新たな試み

StartPassとSalesforceが手を組む

スタートアップにとって営業組織の構築は成長の鍵を握る重要な要素となっています。しかし、限られたリソースの中でどのように効果的な営業組織を作り上げるかは、しばしば難題です。そうした状況を打破するため、株式会社StartPassは株式会社セールスフォース・ジャパン（Salesforce）との提携を発表しました。この提携により、スタートアップ企業向けの営業支援が一層強化されることになります。

計画の背景

StartPassはスタートアップ向けのエコシステムプラットフォームを提供しており、これまでにも数多くのスタートアップに向けた支援を行っています。特に、初期段階にあるスタートアップは、営業組織を整える前に急成長を遂げることが多く、これが成長の歪みを生む要因の一つとなっています。ファウンダー自身が売上を伸ばすために現場で十分に活躍する一方で、組織の仕組みが後れを取ってしまうのです。こうした課題を解決するために、StartPassはSalesforceと手を組み、営業組織立ち上げとCRM活用の支援を強化することを決定しました。

プログラム内容

取り組みの第一弾として、2025年5月21日（水）にオンラインセミナーを開催します。セミナーのテーマは「思い描いた成長軌道を実現する - 事業フェーズに応じた戦略設計とは」となっており、Salesforce、Sales Marker、StartPassの3社がそれぞれの視点から「営業組織」をどう形成していくかについての実践的なノウハウを提供します。

登壇者には、StartPassの鈴木純太（ジェイ）氏や、Sales Markerの小笠原羽恭氏、Salesforceの小川潤一氏が名を連ね定員を上限に無料で事前申込が求められています。彼らは、それぞれの経験や専門知識をもとにスタートアップの営業戦略を深く掘り下げていくことでしょう。

未来の展開

本取り組みは1回限りで終わるのではなく、セミナーシリーズ化やオンデマンドでのコンテンツ配信も視野に入れています。スタートアップの拡大に寄与する情報を発信し、ファウンダーの成長を支援する特別なコンテンツの制作も計画中です。これにより、スタートアップ企業が次の成長段階に進むために必要な「武器」と「地図」を提供し、日本のスタートアップエコシステム全体の底上げに貢献していく狙いです。

StartPassについて

StartPassは「日本をスタートアップしやすい国へ」というビジョンを掲げており、投資家リレーションや厳選されたサービス、情報をワンストップで提供するプラットフォームです。契約スタートアップは1000社を超え、国内のプレシード・シードスタートアップの約10%に導入されているとされています。自らをスタートアップ特化のマーケットプレイスと位置づけ、2021年に設立されました。

この新たな試みは、単なるCRM導入にとどまらず、営業組織を“武器化”するための実践的な知識をスタートアップに共創していくものです。今後もStartPassは、より多くのスタートアップの成長を支えるために、営業支援に注力していく所存です。