英語オブザイヤー
2021-12-03 07:30:01

2021年度「日本の英語オブザイヤー」発表!その結果と背景に迫る

2021年度「日本の英語オブザイヤー」の選出結果



日本の英語を考える会(会長:鶴田知佳子)は、2021年の「日本の英語オブザイヤー」を発表しました。この選出は、和製英語と英語圏で使われない不自然な表現から、それぞれ代表的なワードを選び出す取り組みの結果です。2021年11月23日から30日の間に行われた一般投票の結果、特にコロナ禍を反映した用語が選ばれました。

和製英語部門の選定


「和製英語」部門では、最も得票数を集めた「ウィズコロナ」が選ばれました。この言葉は、感染対策を維持しつつコロナウイルスと共に生きる生活を指し、547票の投票のうち、418票が日本語、129票が英語での投票でした。

「ウィズコロナ」という表現は、英語圏では一般的に使用されないもので、「ウィズコロナ時代を乗り越える」や「ウィズコロナの出口戦略」といった使い方がされることがあります。諸外国では「この困難な時代に」といった表現が好まれますが、最近では「learn to live with COVID」という形で使われることも増えてきています。

続いて、2位に選ばれた「マウントする」は、他者に対して優位を誇示する意味を持つ言葉です。この表現は、特に友達同士の会話で「点数が良かったからってマウント取るなよ」といったふうに使われます。

3位の「マイナポイント」は、国民が持つ納税者番号「マイナンバー」とポイントを組み合わせた造語で、日本ならではのユニークな表現です。これもまた、英語圏では一般の人には通じにくい言葉の一つです。

伝わらない英語部門について


「伝わらない英語」部門でも、特異な結果が見られました。この部門では、日本語による投票で「Digital Agency(デジタル庁)」が1位となった一方で、英語では「New-style corona virus(新型コロナウイルス)」が首位を占めました。

日本語投票では、デジタル庁が広く使われているものの、それを英語にすると意味が不明瞭になる場合があることが指摘されています。一方、英語の「New-style corona virus」は、通常「Covid-19」と言われることを踏まえると、英語圏での一般的な理解とはズレが生じていることがわかります。

会長のコメント


選出結果について、鶴田知佳子会長は「コロナ禍とデジタル化の急速な進行が、選ばれたワードに反映されています」と述べています。「和製英語」として使う場合には注意が必要で、日本語を母語としない人への配慮が求められる時代に入っています。

この取り組みを通じて、外国人にも分かりやすい英語表記が促進されることを願っています。

日本の英語を考える会の使命


日本の英語を考える会は、「伝わる英語」を目指して活動を行っています。2020年に創立されたこの会では、日英同時通訳の専門家が中心となり、公共の場での英語表記の改善や、さまざまなメディアを通じた情報発信を行っています。興味がある方は、公式noteブログをぜひチェックしてください。

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