『薔薇が咲くとき』が日本で発売決定
2024年9月19日、株式会社リイド社から新たなグラフィックノベルが登場します。その名も『薔薇が咲くとき』。日本人の父を知らず、孤独な40代を生きるフランス人女性、ローズが主人公のこの作品は、原作をミュリエル・バルベリが手がけ、漫画版は第24回手塚治虫文化賞を受賞した高浜寛が描きます。
登場人物と物語の舞台
ローズは、母親が自殺してから5年、祖母も亡くし、孤独な日々を送ってきました。そんな中、日本から父の訃報が届き、相続手続きのために京都を訪れることになります。そこで出会ったのが、美術商である父の助手、ポールです。彼との出会いが、ローズの人生にどのような変化をもたらすのか、物語は深い感情の流れの中で展開していきます。
コミカライズの魅力
高浜寛の手によるフルカラーの漫画版は、216ページにわたって描かれ、ビジュアルとストーリーが融合した作品です。細やかな描写と独特の世界観が特徴で、フランスと日本を行き来しながら、登場人物たちの葛藤や再生を描き出します。特に、彼の作品には光と影が巧みに描かれており、感情を視覚的に伝える力があります。
特典も見逃せない
初回配本には特典として、作中に描かれた京都の風景が美しい絵葉書ブックがプレゼントされます。鴨川や銀閣寺、龍安寺など、京都を感じられるアイテムは、作品をさらに楽しむためのものとなっています。
世界に広がる評価
『優雅なハリネズミ』で著名なミュリエル・バルベリのストーリーは、世界中で200万部以上の販売実績を持つ人気作品です。その魅力が高浜寛の手によって、どのように漫画化されているのか、期待が高まります。特にフランスやイタリアでは高く評価されており、多くの翻訳版が登場しています。
発売日と購入情報
この作品は、2024年9月19日に全国の書店で販売予定です。また、公式オンラインストアでも購入できるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。定価は1650円(税込)で、オールカラーの216ページに仕上げられています。
著者について
高浜寛は、熊本県天草出身で筑波大学卒業。彼の作品は、国際的に高い評価を受けており、様々な賞を受賞しています。現在は「獅子と牡丹」と題した新作を連載中で、その姿勢や洞察力は多くの読者に影響を与えていることでしょう。
『薔薇が咲くとき』は、心の葛藤と再生を描いた感動的な物語であり、ぜひ手に取って読んでみてほしい一作です。