所沢市とPIAZZAが連携、地域イベント情報を生成AIでデジタル化
埼玉県所沢市では、地域イベント情報をデジタル化するために、PIAZZA株式会社との間で官民連携の協定を結びました。この取り組みは、2024年8月6日に締結されたもので、所沢市内のイベント情報を生成AIを活用して集約し、オープン化することを目的としています。この新しい試みは、地域住民のイベント参加を促進し、地域の活性化を図ろうとするものです。
生成AIを活用した「チラデジ」とは
「チラデジ」とは、PIAZZAが開発した生成AIを利用したチラシの読み取りサービスです。このシステムは、地域のイベント情報が記載されたポスターやチラシをデジタル化し、テキストデータを自動生成します。具体的には、光学文字認識(OCR)技術を使って、イベント情報をデジタルに読み取ることができます。これにより、地域のイベント情報を一元管理し、簡単にアクセスできるようになります。
所沢市での「チラデジ」運用は、地域の住民や観光客に対して、イベントの情報をより簡便に提供することを目指しています。この取り組みは、他の地域自治体でも導入が進んでおり、大阪市北区や東京都目黒区での活用も展開されています。
参加者の交流と地域活性化
所沢市は、地域団体や町内会が行うイベント情報の発信において、これまでポスターやチラシなどの紙媒体が主流でした。しかし、これらの方法では情報が広まりにくく、外出機会が制限されていました。そのため、デジタル化を進めることで、情報の即時性や可視性を高め、多くの市民にイベント情報を届けることができるようになります。
PIAZZAのCEOである矢野晃平氏は、所沢での多種多様なイベントの重要性を強調し、この独自システムを通じて市民同士のつながりを深め、地域活性化に繋げたいと述べています。市内の外出機会を増やし、地域のにぎわいを創出することが目的です。
地域に響く新たなプラットフォーム
「チラデジ」サイトは、所沢市内のイベント情報を集約し、地域住民が簡単にアクセスできるプラットフォームとなります。これにより、町内会や地域団体による小規模イベント情報もオープンにされ、多くの方がそれに参加する土壌が生まれることでしょう。市の小野塚勝俊市長は、市民の外出機会を促進し、街の活性化につながることを期待しています。
まとめ
所沢市とPIAZZA株式会社の連携によるこの新たな取り組みは、地域住民にとってイベント参加の新しい機会を提供し、地域のつながりを深める大きな一歩です。デジタル化によって、これまでの情報発信の課題を解消し、今後の地域活性化に寄与することが期待されています。デジタルとリアルをつなぐ新しい時代を迎えた所沢市の未来に、注目が集まります。