新刊『森と、母と、わたしの一週間』のご紹介
ポプラ社から、2024年10月9日に八束澄子の新作『森と、母と、わたしの一週間』が発売されます。この作品は、毎日なんとなく息苦しさを感じている人々に向けた、心温まる物語です。
あらすじ
中学生の野々歩は、友達の言葉に傷つき、家族の問題を抱えながら心の中で葛藤しています。仕事に疲れた父親のため、自分の思いを打ち明けられず、孤独を感じています。そんな時、電車に乗ってきたのは、亡き祖母の故郷。遺産整理のため、母がしばらく不在のこの場所で、彼女は「森のようちえん」の子供たちと触れ合い、自然の美しさと厳しさを知ることになります。
彼女の成長は、子供たちとの交流を通じて、自分を理解し、周囲との関係を見つめ直すとともに進展します。子供たちの無邪気さや生きる力強さに触れながら、野々歩は自分自身と向き合うことになります。
早期の反響
この新作は、刊行前からネット上で様々な感動的なコメントを集めています。
一部の読者は、「子どもたちと共に遊ぶことで肩の力が抜け、野々歩と一緒に冒険した気持ちになった」と語り、また別の人は「この本は親子で読んでほしい」と、家庭での大切なコミュニケーションを想起させる作品と評しています。さらに、「解き放つのは自分」というメッセージに心を打たれたという声も多く、作品が持つ深い意味に感銘を受けた人が多いことが伺えます。
著者の思い
八束澄子は、コロナ禍を経て作品を書き続ける中で、「本当に守られているのか」という問いを野々歩の心に芽生えさせ、それは生涯続くかもしれないと感じています。しかし、子供たちとの素晴らしい思い出が、彼女の未来の力になることを信じて、執筆を続けました。
イベント情報
この新刊に関連したオンラインイベントが2024年11月16日(土曜日)に開催されます。著者の八束澄子氏と担当編集者が登壇し、作品の背景やYA作品について語ります。興味がある方は、参加申し込みが可能です。
著者プロフィール
八束澄子は広島県因島生まれの児童文学作家で、多数の賞も受賞しています。彼女の作品には、子供たちの心に響くメッセージが詰まっており、読者に深い感動を与えるものばかりです。
書誌情報
- - 書名: 森と、母と、わたしの一週間
- - 著者: 八束澄子
- - 装画: いとうあつき
- - 発行: ポプラ社
- - 価格: 1,540円(税込)
- - サイズ: 194mm x 126mm, ページ数: 214ページ
- - ISBN: 978-4-591-18338-0
本作を通じて、私たちもまた、自然に触れて心を解放し、大切なことに気づくきっかけを得られるかもしれません。どうぞご期待ください。