近年、恋愛や婚活のツールとして広がりを見せるマッチングアプリ。しかし、これらのアプリを利用した結果、恋人ができた人は実際にどれくらい存在するのでしょうか?株式会社オミカレが実施した調査結果をもとに、利用実態を深掘りしてみます。
調査概要
調査は2024年9月5日から10月1日にかけて実施され、20歳以上の男女1,067名を対象に行われました。オミカレの会員と調査会社のモニターを含む総数1,064人からのデータを集計し、利用者の実態を調査しました。
恋人ができた割合
結果として、マッチングアプリを利用した人の44.6%が「1人以上恋人ができた」と回答しました。しかし、55%以上の人々は恋人を得ることができなかったという事実も明らかになっています。特に、「4〜5ヵ月」の利用期間において恋人ができた人が多いことが分かりましたが、長期間の利用が直接的な結果に結びつくわけではないようです。
自覚と成功の関連性
調査では、自身のモテ度についての質問も行われました。モテる自覚のある人々、つまり「かなりモテる」「どちらかというとモテる」と回答した人は、55.7%が「1人以上恋人ができた」と報告しています。一方で、「あまりモテない」と考える人々の中で恋人ができたと答えたのは37.6%に過ぎません。このデータは、自信がある人ほど成功率が高いことを示しています。
年収と恋愛成功のリンク
興味深いことに、恋人ができた人数も年収と関連が見られます。マッチングアプリには年収での絞り込み機能やアプローチ制限があるため、年収の高い人々がカップルになりやすい傾向があるようです。
真剣な出会いを求める傾向
男女の約6割は、相手が結婚や恋愛を目的にしていると感じ、ほとんどの人が真剣な出会いを求めていると考えられます。しかし、実際には相手が「恋活」や「婚活」以外の目的で利用していると感じた人も約4割いました。特に「お金を儲けたい」という目的が見られたため、トラブルの危険も逸しない結果となっています。
この調査によると、マッチングアプリを通じてトラブルに遭遇した経験を持つ人は77%以上にも及びます。具体的には「見た目の詐称」が最も多く、次に「パパ活やネットビジネスの勧誘」といったトラブルが報告されました。特に男性はこうしたトラブルに巻き込まれるケースがあるようです。
満足度と不満点に関する発見
年齢や性別によるマッチングアプリの利用満足度も異なっていました。男性は「タイパ(時間帯効果)」での満足感が高く、実際に会えた数には不満を持つケースが多い一方、女性は「コスパ(費用対効果)」に満足しているという結果が出ました。特に、女性は多くのアプリが無料で利用できるため、費用面での利点を強く感じているようです。しかし、女性も安全性に対する不安から不満を抱いていることが見受けられます。
婚活パーティーとの比較
また、マッチングアプリと婚活パーティー・街コンを比較したところ、コスパに関してはマッチングアプリが勝るものの、安全性と実際に会えた数では婚活パーティーがより満足度が高いことが明らかになりました。特に、マッチングアプリでは他者とのやり取りを経て初めて実際に会うことになりますが、婚活パーティーでは参加することで直接多くの異性と会うことができるため、その点で高い評価が得られています。
自分に合った出会い方を見つける
調査結果からも分かる通り、現代社会では自然な出会いが難しくなっています。それゆえ、利用者は多様な出会い方を理解し、自分に合った方法を見つけることが重要です。今後も、オミカレは調査を続け、データをもとにした情報を発信していく所存です。