シャープがASUENE導入、CO2排出量の可視化と削減へ向けた新たな一歩

シャープがASUENEを導入し、環境負荷軽減を目指す

電気機器の巨人であるシャープ株式会社（以下、シャープ）。この日本企業は、2050年までに持続可能な地球環境を実現するため、長期的な環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」を策定し、その取り組みを加速させています。その一環として、アスエネ株式会社が提供するCO2排出量見える化・削減クラウドサービス「ASUENE」を導入することを決定しました。これにより、シャープは環境問題に対するさらなる責任を果たすべく、具体的な行動を取ることになりました。

導入の背景と目的

2019年、シャープは気候変動、資源循環、安全・安心の3分野での2050年の長期目標を設定しました。特に、気候変動の課題は国際的にも注目されており、同社は2030年に自社のCO2排出量をネットゼロにすることを目指しています。これは、法規制や顧客からの要請の高まりを受け、企業が温室効果ガス（GHG）排出量を迅速かつ正確に開示する必要がある現状を反映しています。

シャープは、この解決策として「ASUENE」を選びました。「ASUENE」は、環境負荷を軽減するための強力なツールとなると期待されています。

ASUENEの特徴

「ASUENE」の大きな特徴は、Scope1からScope3までのCO2排出量を一元的に管理できる点です。Scope1は自社活動からの直接の排出、Scope2は購入したエネルギーの使用による間接排出、そしてScope3はサプライチェーン全体に関連する排出です。これに加えて、同サービスは水や廃棄物データの管理も行い、一つのプラットフォームで環境管理が可能となります。

ASUENEが持つ導入実績は、多くの大手電気機器メーカーで培われたものであり、信頼性も高いと評価されています。これにより、シャープはデータの収集と管理をより効率的に行うことができるようになります。

未来への展望

今後、シャープはASUENEを活用し、サプライヤーからの一次データ収集を進めます。これにより、Scope3の見える化と削減にも積極的に取り組む方針です。また、水資源管理や廃棄物管理も一元的に行うことで、環境負荷の低減を一層強化していきます。ASUENEは、シャープが掲げる環境目標の達成につながる重要なパートナーとなるでしょう。

ASUENEのさらなる機能

ASUENEは単なるCO2排出量の見える化にとどまらず、温室効果ガスの算出や削減、カーボンオフセット、さらにはサプライチェーン全体のGHG排出量の報告をサポートします。AIを駆使したOCR機能を用いることで、請求書の自動スキャンも可能となり、業務の工数削減に寄与します。また、GHGプロトコルに基づいた多様な報告支援や、製品別のCO2排出量算定機能も充実しています。

企業としての責任

シャープは、今回のASUENE導入を通じて、企業の社会的責任（CSR）を果たすための重要なステップを踏み出しました。気候変動が深刻な問題となる中、企業として持続可能な未来を築くことは、もはや選択肢ではなく必須の責務と言えます。アスエネ株式会社も、シャープの環境目標達成に向けて全面的にサポートする姿勢を示しています。

こうした取り組みが、他の企業にも良い影響を与え、業界全体のカーボンニュートラル化に貢献することを期待しましょう。