ザイリンクスがDACに復帰、ASICに対する挑戦を提起する

ザイリンクスがDACにてASICに対する挑戦を示唆



ザイリンクスが、2012年6月にサンフランシスコで行われる第49回Design Automation Conference(DAC)に11年ぶりに出展し、自社の新しいVivado Design Suiteを披露することを発表しました。ザイリンクスはこれまでのプログラマブルなデバイス技術を進化させ、特定用途向けに設計されたASICに対する新たな視点を提示しました。この出展は、同社が2002年以来の復帰を果たすものであり、技術の革新とともに業界への影響を再確認させる場となることでしょう。

ASICとAll Programmable技術の新たな考察


ザイリンクスは、ASICが本当に必要な時代なのかという疑問を呈しています。従来、特定用途向けデバイスは、大規模生産に向いている一方で、コストやリスクが伴うため、選択肢としては限られているのが現状です。そのため、最近では多様な製品ニーズに応えるためのプログラマブルなプラットフォームの重要性が高まっています。

Vivado Design Suiteは、近年の42nm、28nmといったトランジスタ技術の進化を背景に、プログラマブル性と高い設計の柔軟性を実現したツールです。これにより、従来のASIC開発プロセスと比べて、設計の生産性を大幅に向上できる可能性を示唆しています。

新しいVivado Design Suiteの特徴


新しいVivado Design Suiteは、ユーザーが FPGAデザインの生産性を最大4倍に向上させることができるとされています。これは、特にシステム設計におけるインテグレーションとインプリメンテーションの加速を図ることが可能で、ASIC開発からの移行プロセスをサポートします。さらに、デザインの簡素化や自動化によるコストの削減も期待されます。

ブースでのデモとセッション


ザイリンクスのブース(#730)では、Vivado Design Suiteについてのテクニカルセッションが多数予定されており、新技術のデモが行われます。参加者は、ここでのデモを通じて新たな技術とその応用の可能性を体験することができるでしょう。

ブース内セッションでは、IPコアを中核にし、インタラクティブなデザイン環境を提供するVivado IPインテグレーターについての解説が行われます。また、VivadoがC/C++やSystemCで記述されたデザインを直接取り込む高位合成機能についても触れられます。これにより、手動でRTLを作成する必要がなくなり、デザイン作業のスピードと精度が向上します。

ザイリンクスの未来


ザイリンクスのエキスパートによるデモやテクニカルセッションは、最新の技術情報を学ぶ貴重な機会です。同社は、ハードウェアとソフトウェアでのプログラマブル性を強化し、次世代の設計環境を提供することで、プログラム可能なシステムのインテグレーションに注力しています。ザイリンクスの業界リーダーとしての存在価値が再確認されるDACの場に、業界の関係者、エンジニア、デザイナーが集まることでしょう。今後のザイリンクスの展開に注目が集まります。

詳細情報は、ザイリンクスの公式ウェブサイト(japan.xilinx.com)で確認できます。

会社情報

会社名
ザイリンクス株式会社
住所
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー4階
電話番号
03-6744-7740

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