岡本太郎記念館で体験する「TAROの空間」
公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団の岡本太郎記念館(東京都港区南青山)で、2025年11月6日から2026年3月8日までの期間、「TAROの空間」という企画展が開催されます。この展覧会では、岡本太郎が持っていた独特の空間感覚に迫る貴重な作品や資料が展示される予定です。
岡本太郎は、自身の表現を「空間」として捉え、その構造を意図的に造形してきました。通常の画家が直面するのはペインティング用の板とその絵を掛ける壁ですが、彼の視点は3次元で、無限に広がる視野を持っていたと言えるでしょう。
彼は、歌舞伎の舞台を手掛けたり、ディスプレイの空間デザインを行ったり、さらには銀座の夜空にヘリコプターで絵を描くことにまで挑戦しました。また、池袋の駅前には巨大なクリスマスツリーを突き立て、万博会場には70メートルの巨像を設置したという冒険心あふれる実績があります。それに加えて、彼は本格的な建築物である「マミ会館」を1968年に手掛けましたが、残念ながら現在はすでに撤去されてしまいました。
本展では新たに製作された1/40スケールの「マミ会館」模型をはじめ、岡本太郎と空間との関わりを示すさまざまな作品を集めています。展示室には、彼の日常生活に根付いた多様な作品が彩りを添え、訪れる人々にその稀有な空間感覚を体験してもらうことを目指しています。
展示概要
- - 会期:2025年11月6日(木)~2026年3月8日(日)
- - 開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
- - 休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)
- - 会場:岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)
- - アクセス:銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅から徒歩8分
- - 入場料:一般650円/小学生300円
- - 公式サイト:岡本太郎記念館
- - 公式X(旧Twitter):@taro_kinenkan
岡本太郎の想像力が生み出した「空間」をぜひその目で確かめてください。この機会に、彼の芸術に触れ、奥深い体験をしてみることをお勧めします。