2025年度版行政区別中古マンション値上がり率ランキング
分譲マンションのファンにとって、重要な情報が新たに公開されました。2025年度の行政区別中古マンション値上がり率ランキングが、セカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」によって発表されました。この調査では、2024年から2025年にかけて売り出された中古マンションの価格データを解析し、実際に資産価値がどのくらい上がったかを数値で示しています。
調査の概要
このランキングは、売り出しされた中古マンションの価格を新築時と比較することで算出されました。つまり、どの地域で購入したマンションが、どれほど資産価値の向上を実現したのかを明らかにしました。
トップの結果
堂々の1位に輝いたのは、東京都港区。ここでは、138.0%という圧倒的な値上がり率を記録しています。都心3区と呼ばれる港区、中央区、千代田区は、依然として高い人気を誇っていますが、特に港区は六本木、青山、麻布という高級住宅地が集まっており、ブランド力と再開発が進行中のため、今後も需要が続く見込みです。
続いてランキング2位は東京都中央区で、118.7%。湾岸エリアが急速に再開発され、ファミリー層や若い世代に人気を博しています。さらに、注目すべきは東京都江東区、第3位に入る109.1%の値上がりです。豊洲や有明など、交通インフラの整備と良好な住環境が相まって、子育て世帯に支持される形で住宅需要が急上昇しています。
関西圏からの挑戦
関西圏でも大阪府北区(5位)や西区(13位)が健闘しています。北区は梅田のブランド力と再開発の進行によって、さらなる資産価値の上昇が期待されます。西区はアクセスの良さと穏やかな住環境を提供しており、ビジネスパーソンにも人気です。
ゆったりした郊外エリア
注目のエリアとして千葉県流山市も15位にランクインしました。「母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。」というブランディングで知られるこの地域は、つくばエクスプレス等で都心へのアクセスが非常に良好です。また、自治体の子育て支援が整っているため、共働き家庭から高い支持を受けています。
この調査結果から読み解けるのは、今後の市場動向における「都心アクセスの重要性」と「住環境の質向上」です。江東区や流山市が見せる躍進は、これからの不動産市場を考えるうえで重要なヒントになるでしょう。
さまざまな要因が影響しあう不動産市場ですが、これらの情報を元に、マンション購入や売却を考える際の参考にしていただければと思います。
最終的には、地域ごとの価値や特性を理解することが、賢い不動産投資につながると考えられます。