医療系学生がIbD患者の気持ちを理解する新たな試みとは
医療系学生が支えるIBD患者の理解を深めるイベント
3月27日、医療系学生を対象にしたオンラインイベントが行われ、炎症性腸疾患(IBD)の患者が直面する日常的な困難について理解を深めるためのデジタルポスター制作が行われました。このイベントは、昨年に続いての開催であり、IBD患者の理解を深める重要な取り組みの一環です。
IBDとは何か?
IBDは、腸の粘膜に炎症が起こる疾患であり、主に10代から20代の若者に多く見られます。患者は頻繁な下痢や血便、腹痛、発熱、慢性的な疲労に苦しむことが多く、日常生活や仕事にも多大な影響を与えます。外見上は症状が見えづらく、AKも周囲に伝えにくい病気でもあります。これは、IBD患者が日常生活を送る上での大きな障壁となっています。
イベントの概要
今回のイベントは、IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)やAPS-Japan(一般社団法人日本薬学生連盟)との共催で行われ、15名の学生が参加しました。彼らは「In Their Shoesプログラム」を通じ、IBD患者の日常生活の体験を疑似体験しました。また、IBD患者の講演やトークセッションもあり、医師やイラストレーター、コピーライターから患者理解の重要性を学びました。
デジタルポスター制作の意義
学生たちは「働くIBD患者の困りごと」をテーマに、会議、食事、移動、働き方の4つの場面でのキャッチコピーを考案しました。このポスターは、5月19日の世界IBDデーに疾患啓発サイトで公開される予定です。デジタルポスターは患者の気持ちを「見える化」し、病気への理解を促進するための重要な道具として機能します。
参加者の声
参加した学生からは「IBD患者を理解することが、より良い社会の実現に繋がる」との意見が多数寄せられました。「座学だけでなく、実際の患者の声を聞くことが大切だと実感した」との声もあり、学びを周囲に伝える意欲が感じられました。
今後の取り組み
今回のイベントを通じて得た知識や経験を活かし、今後もIBD患者が直面する課題を社会へ発信していくことを目指します。医療従事者だけでなく、一般の人々もIBDについて理解を深め、患者さんやその家族の支援に繋がることを期待しています。
In Their Shoesプログラム
このシミュレーションプログラムでは、スマートフォンのアプリを用いてIBD患者の日々を体験し、患者の気持ちを理解することを目指しています。「In Their Shoes」は、「他者の立場で考える」という意味を持ち、IBD患者団体との協力を得た国際的な取り組みです。
武田薬品の役割
武田薬品工業株式会社は、包括的な患者ケアを推進するために「ペイシェント・ファースト・プログラム」を展開しています。このプログラムは、患者のニーズに応えるため、ステークホルダーが連携し、最適なケアを提供することを目的としています。武田薬品は、革新的な医薬品を通じて患者の生活の質向上に貢献し続けています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
会社情報
- 会社名
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武田薬品工業株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号
- 電話番号
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