多品種少量生産の新たな時代を切り開く立体搬送システム『iFAS』

自走式立体搬送システム『iFAS』が切り拓く新時代

FA（ファクトリーオートメーション）分野の確かな実績を持つSUS（エスユウエス）株式会社は、製造業に新たな風を吹き込む立体搬送システム『iFAS』を発表しました。このシステムは、2023年5月19日より注文を受け付けることになり、実際の導入が期待されています。これまでの搬送方式とは一線を画し、多品種少量・混流生産を効率的にサポートすることを目的としています。

多様なニーズに応える自走式パレット

『iFAS』の最大の特徴は、搬送ルートや工程情報を記憶し、自走するパレットにあります。光センサーを搭載し、小型駆動モーターとマイコンによって個別に制御されるため、集中制御システムが不要です。このため、開発コストの削減にも寄与することが期待されます。自走パレットは最大10kgの荷物を運搬可能であり、軽量でコンパクトな設計ながら高い可搬能力を有しています。

汎用性の高い設計

さらに、アルミ製の走行レーンは、簡単にレイアウト変更が可能で、様々な生産現場に対応できます。この特性は、昇降ユニット、コーナー、分岐、合流モジュールなどとの組み合わせによって、複雑な立体的レイアウトにも対応できるため、多様化する生産ニーズに柔軟に応えることができます。これによって、標準化されたモジュールを使った短工期・低コストでの設備立ち上げが実現されるのです。

生産現場の改善を促進するメリット

『iFAS』は、生産現場の自動化によって得られる多くのメリットを提供します。その中には、運用開始後の拡張性やメンテナンスの容易さがあります。搬送システムの立ち上げ後には、走行レーンやモジュールの追加・変更が可能であり、これによってシステムの柔軟性が保たれます。故障時には部分的なメンテナンスが行えるため、早期復旧にも寄与します。これにより、安全で持続可能な生産環境を実現できるのです。