韓国発アニメ映画『口蹄疫から生きのびた豚』が日本国内で配給決定
韓国のアニメーション映画『口蹄疫から生きのびた豚(原題)』が、日本での配給権を株式会社マーチが取得しました。本作は、ホ・ボムウク監督による2作目の長編アニメーションであり、3月15日から20日にかけて開催された「第3回 新潟国際アニメーション映画祭」で日本初上映が行われ、注目を集めました。
この映画は、斬新なアイデアと強烈な描写で観客に強い印象を与えました。上映された104分間は、「慟哭と暗闇と絶望、一瞬の希望もない」と評され、動物の本質や人間の残酷さを深く掘り下げる内容に対して賛否が巻き起こりました。マーチはこの多様な作品を配信することで、映像コンテンツ市場の発展と活性化を図りたいと考えています。
作品概要
『口蹄疫から生きのびた豚』は、英題を『Pig That Survived Foot-And-Mouth Disease』とし、監督はホ・ボムウク、製作年度は2024年です。上映時間は1時間45分で、映画の中身は以下のようになっています。
あらすじ
物語は、口蹄疫を病気の中で生き延びた「ピッグH」を中心に展開します。彼は、「ゴミのように死ぬわけにはいかない」と誓い、人間になることを決意します。自らの肉体や容姿を完全に人間にするため、あらゆる犠牲を払う覚悟を持っています。
一方、幼少期からのいじめに苦しんできた「チェ・ジョンソク」もまた、呪われた人間としての人生を断ち切り、本能だけで生きることを選びます。純粋な生き物としてすべてを捨て去る彼の姿が描かれており、観る者に深い考察を促します。
マーチ株式会社について
マーチは、アジアを中心に選りすぐりのドラマを日本に紹介し、質の高いコンテンツを通じて異文化の架け橋となることを目指しています。2000年に設立されたこの会社は、映画の劇場配信や宣伝、さらに配信、TV、ビデオグラムにおける二次利用にも取り組み、映像コンテンツ市場のさらなる発展へ貢献しています。
新会社としてマーチは、アジア映画はもちろん、洋画や邦画といった幅広い作品を安定的に劇場配給し、広く一般に届けることを目指しています。今後の展開や公開日、邦題などの詳細については、決定次第順次発表される予定です。
会社概要
- - 商号:株式会社マーチ(MARCH Inc.)
- - 設立年月日:2025年3月3日
- - 役員構成:
- 代表取締役:成 七龍
- 取締役:鈴木直俊
- 取締役COO:田辺晴彦
- - 所在地:東京都中央区新川2-9-9 SHビル(受付3階)
- - 事業内容:映画の配給・宣伝など
- - 資本金等:1,000万円
本作は、その刺激的な内容と深いメッセージ性で多くの観客に強烈な印象を与えることが期待されます。日本での配信が待ち望まれる中、マーチの取り組みにも注目が集まります。