ニアミー、野沢温泉村で公共ライドシェア実証実験
株式会社NearMeが、11月1日から2025年1月31日までの間、野沢温泉村で公共ライドシェアの実証実験を行うことを発表しました。この取り組みは、地方の交通問題に取り組む一環として、JR東日本が主催する「WaaS共創コンソーシアム」に参画する形で進められます。今回の実証実験の目的は、地域のモビリティ改善や経済的な波及効果を測定し、観光シーズンに向けて適切な交通手段を提供することにあります。
実証実験の背景
野沢温泉村は、タクシーのドライバー不足が深刻化しており、冬のスキーシーズンには多くの観光客が訪れるため、交通手段の整備が急務です。地域住民の移動手段を支え、観光需要に応えることを同時に実現するため、ニアミーは地元交通事業者「のざわ温泉交通」と共に取り組むこととなりました。
ライドシェアの運営方法
実証実験では、ニアミーが開発した予約システムを活用して、ライドシェア車両の運行をスムーズに管理します。このシステムにより、運行予約や目的地までのルーティング、運賃の事前確定がオンラインで完結でき、ドライバーの業務負担を減らします。また、ドライバーに対してシステムの利用方法に関する講習を実施し、円滑な運営を目指します。
遠方から訪れる観光客に対しても、ニアミーの予約システムは英語対応しているため、安心して利用できる環境を整えています。
実施内容
運行期間
- - 2024年11月1日(金)から2025年1月31日(金)まで
運行エリア
運行時間
- - 午前8時から午後6時まで(夜間の営業は検討中)
予約方法
1. 公式サービスサイトまたは配車アプリを通じて予約
2. ドライバーとのマッチング待機
3. ピックアップ場所で待機し、乗車
4. 目的地に着いたらSuicaで決済
料金
ニアミーの社長コメント
代表取締役社長の髙原幸一郎氏は、「ニアミーの予約システムは運行事業者が活用しやすい設計となっており、地域交通の持続可能な運営に貢献できれば」との意向を述べています。特に、インバウンド需要の増加が予想される中で、地方交通の枠組みを持続可能にするための取り組みが重要であると強調しました。
NearMeについて
「NearMe」は、最適なルーティングを活用したタクシーのシェアサービスで、全国の空港周辺などで多様な移動ニーズに応えています。2019年から始まったエアポートシャトルサービスは、85万人以上の利用実績があり、地域密着型の交通サービスを展開しています。これからの季節、観光客が多く訪れる野沢温泉村において、ニアミーのライドシェアサービスが地域の移動課題解決にどのように寄与していくのか注目が集まります。