第31回キネコ国際映画祭オープニングセレモニー
「第31回キネコ国際映画祭」が2023年10月31日から11月5日まで、東京都世田谷区の二子玉川で開催されます。この映画祭は、多くの親子が楽しめる映画体験を提供する場であり、今年は「PLAY&PRAY FOR PEACE」というテーマを掲げています。オープニングセレモニーは10月31日に行われ、多くの来場者が温かく迎える中、盛況に開催されました。
オープニングには、数々の著名ゲストが登場しました。エグゼクティブ・ディレクターの中山秀征さん、チーフ・プログラミング・ディレクターの横山だいすけさん、スペシャル・サポーターの井ノ原快彦さん、そして特別ゲストとして女優の島崎遥香さんが初めて参加しています。彼らはレッドカーペットを歩き、来場者からの拍手に包まれました。
中山さんは開会の挨拶で、「映画祭は皆さんの力によって成り立っています。毎年スケールアップしてきているので、ぜひ楽しんでください」と述べ、期待を膨らませました。横山さんは、396作品のエントリーから選ばれた約70作品を紹介し、作品の質の高さにも自信を見せました。また、井ノ原さんは「二子玉川が文化の街として進化している」とコメントし、映画祭を通じて街を楽しんでもらいたいと語りました。
続いて行われたのは、特別プログラム「ライブ・シネマ」です。これは、上映される映画「きらめく人たち」を含む3作品の生吹き替えを行う企画で、スクリーンを前にした子どもたちは大興奮。島崎さんは初挑戦で少々の緊張を感じつつも楽しむことができたとし、横山さんは「リアルな体験が映画への入り口になると嬉しい」と期待を寄せました。井ノ原さんも、親子で楽しむ空間を提供することの大切さを訴えました。
イベントの締めくくりには、名誉賞が声優・女優の田中真弓さんに贈られ、彼女は「声優を通じて子どもたちに大切なことを伝えられたなら幸せです」と感謝の言葉を述べました。田中さんは40年以上にわたり、多くの作品で子どもたちに夢や友情のメッセージを届けてきました。
この映画祭は、単に映画を観るだけでなく、親子一緒に学び、体験できる場を設けています。今年の映画祭では、国内外の個性溢れる60作品が上映され、子どもたちが未来を考えるきっかけを作ることにも力を入れています。
また、映画祭開催中には様々な取り組みを行い、例えば児童向けのワークショップや、映画館に足を運びにくい子どもたちを対象にしたホスピタルプロジェクトなども実施されました。
このように、キネコ国際映画祭はエンターテインメントと教育を融合させる場たることを目指しています。親子で楽しむ映画祭として、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいイベントです。