BtoBマーケティングにおけるサイト運用の実態と課題
近年、企業のBtoBマーケティング活動がますます重視されていますが、その中でサイト運用に関する実態はどうなっているのでしょうか。今回は、株式会社ベーシックが330名のBtoBマーケティング担当者を対象に実施した「サイト運用の実態」に関するアンケート調査の結果を基に、その実態を明らかにしていきたいと思います。
調査の目的
この調査は、BtoB企業が自社のウェブサイトをどのように運用し、管理しているのか、その実態を把握するために行われました。具体的な目的は、運用体制や成果の把握状況、改善への取り組み、そして課題やツールの活用状況を調査することです。
調査結果概要
調査結果は以下の通りです。
1. 運用体制の実態
調査によると、運用体制は「完全に内製(24.2%)」と「一部を外注(56.7%)」が主流で、約80%が内製を中心にサイト運用を行っています。この結果から、BtoB企業は自社内での運用を重視していることが伺えます。
2. 課題の明確化
次に、運用体制と課題の関係性についても注目されます。「改善をしたいがノウハウがない」という声が43.0%に上りました。このことは、運用体制に関わらず、ノウハウや判断基準が不足しているために継続的な改善に取り組めない企業が多いことを示しています。
3. ツールの活用状況
続いて、サイト運用に利用しているツールを見ると、「アクセス解析ツール(43.9%)」が最も多く、分析系ツールの活用が進んでいることが分かりました。また、サイト施策実行ツールもある程度導入されており、マーケティング施策を支えるツール活用が進んでいることが確認されました。
成果を生む企業の共通点
今回の調査から、成果を出している企業にはいくつかの共通点があることが明らかになりました。
1. 成果の見える評価設計
成功する企業は、事業成果に直結するKPIをしっかりと共有しており、評価と改善を一貫して設計しています。これにより、サイト運用の効果を測定しやすくなります。
2. 継続的な改善のための体制
CMS(コンテンツ管理システム)やMA(マーケティングオートメーション)/ CRM(顧客関係管理)を活用し、業務の属人化を防ぐことで、イスの継続的な改善PDCAを実現しています。ここでのPDCAとは、計画・実行・チェック・改善のサイクルを指します。
3. サイト改善は全体最適に
成功している企業は、サイトの接点周辺だけでなく、全体の構造やコンテンツ設計にまで改善の視点を持っています。これにより、単なる利益改善に留まらず、総合的なクオリティアップにもつながります。
今後のサイト運用には仕組み作りが不可欠
今回の調査結果を踏まえ、今後のサイト運用においては「まずやる」だけでなく、「どのように商談や受注に結びつけるか」を意識した設計が求められます。また、チーム全体で運用を回す仕組み作りも不可欠です。
本調査の詳細は、無料でダウンロードできるレポートにまとめています。興味のある方はぜひご覧ください。
さらなる学びの機会を提供
さらに、調査結果をもとにした解説セミナーも開催予定です。BtoBマーケティング担当者を対象に、いま成功を収めている企業の体制構築や改善施策を解説します。興味のある方は、ぜひ参加をご検討ください。
詳細は株式会社ベーシックのホームページをご覧ください。