スクールバス空間設計とAIの力
株式会社セールスフォース・ジャパンは、AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」を活用することで、スクールバス空間設計株式会社(本社: 大阪府)が目覚ましいビジネス成果をあげ、年間8.1億円規模の機会損失を解消したことを発表しました。この成功の背景には、AI営業エージェント「Frank」の導入があります。
事業拡大の課題
スクールバス空間設計は、2017年の創業以来、不動産仲介、リノベーション設計施工、店舗デザイン、カフェ運営など多岐にわたるサービスを提供してきました。「自分らしい暮らしを、すべての人に。」を企業のミッションに掲げ、大阪から始まり、京都、神戸、堺、東京、福岡へと事業を拡大してきました。しかし、年間3,000件を超える資料請求に対する対応が、組織のキャパシティを超える中で、約8.1億円の機会損失が発生していました。
AIエージェント「Frank」の導入
この課題解決のために、同社は「Agentforce」を活用したAI営業エージェント「Frank」を開発しました。Frankは、同社の業務に必要な不動産・金融・建築の専門知識を学習しており、効果的な顧客対応を実現します。具体的な機能として、以下のような4つのステップからなります。
1.
Catch(顧客の悩みを把握):
顧客の曖昧な初期衝動を掴むことで、対話の基盤を構築します。
2.
Qualify(条件を整理):
アクティブリスニングを通して、顧客の予算や実現可能性を理解します。
3.
Nurture(信頼構築):
複雑な技術的要件を分解し、ドメイン知識を基に信頼関係を築きます。
4.
Convert(面談予約につなぐ):
顧客の熱意を逃さずに、必要情報を取得し、人間担当者へと繋げます。
効果的な顧客接点
Frankは、自社のウェブサイト、ステップメール、公式LINEなど、さまざまな顧客接点に配置され、365日24時間の対応を可能にしました。深夜や早朝など、顧客が最も熱心に問い合わせをするタイミングでも、即座に対応できる体制を整えています。これにより、リード情報を極限まで抑え、顧客の離脱率を低下させています。
ビジネス成果
Agentforceを導入することにより、スクールバス空間設計は次のような成果を実現しました。資料請求数は90件から190件(211%増)、AI経由の商談化率は75%を達成しました。AIの活用によって、定量的にも定性的にもビジネスの向上が見られています。
スタッフの負担軽減
代表取締役の田中将司氏は、「Frankは私たちにとって単なるツールではなく、共に働く『仲間』」と語ります。従業員は複雑な業務から解放され、創造的な顧客体験に専念できるようになりました。AIを活用することで、スタッフは顧客との深い関わりを持つことができるようになったのです。
将来の展望
スクールバス空間設計は、今後もAIエージェントの活用を拡大し、リノベーションプランの視覚的提案やアフターサービスのAI化に取り組む計画です。2026年には東京で2店舗目をオープン予定であり、今後の事業展開にはますます期待が高まります。
まとめ
この成功事例は、AI技術が企業の業務をいかに効率化し、顧客との関係性を深められるかを示す好例です。Salesforceの支援のもと、スクールバス空間設計は新たなステージへと駆け上がっています。