OPEReと学研メディカルサポートの新たな連携
株式会社OPERe(オペリ)が提供するデジタルコミュニケーションツール「ポケさぽ」と、株式会社学研メディカルサポートが開発した患者説明動画システム「Gakkenメディカルクリップ」が業務提携を結びました。この提携は、医療現場の働き方改革を進め、更に患者とのコミュニケーションの質を向上させることを目指しています。
業務提携の背景と目的
この提携の背景には、2024年4月に施行予定の「医師の働き方改革」新制度があります。日本の医療は、長時間労働の医師によって成り立っていますが、少子化による医療人材の減少は、日本の医療体制に課題をもたらしています。OPEReは、患者と医療者間の円滑なコミュニケーションを促進するために「ポケさぽ」を提供しています。このシステムは、現在70以上の施設で導入されており、コンテンツ作成からシステム設定までをOPEReが担当することで、医療現場での情報伝達をスムーズにしています。
特に重要なのは、ポケさぽがPFM(Patient Flow Management)センターでも多く利用されている点です。これにより、患者から必要な情報を収集するための新機能「アナムネ・問診」が導入され、より一層のデジタル化が進められています。
Gakkenメディカルクリップとは
一方、学研メディカルサポートは医療現場向けの教育・研修を手掛ける企業で、2024年には「Gakkenメディカルクリップ」という新たなシステムをリリース予定です。このシステムでは、医療従事者が簡単に患者説明用の動画を作成し、配信できる機能が備わっています。「Gakkenメディカルクリップ」は、豊富なテンプレートを用いて、Webブラウザ上で作成できるため、医療従事者の負担を軽減することが期待されます。
この提携により、ポケさぽ上でもGakkenメディカルクリップで生成された動画をURLとして掲載し、患者とのコミュニケーションをより充実させることが可能となります。これにより、医療者が提供したい情報やサービスを患者に的確に伝えることができ、結果的に患者サービスの向上に寄与します。
代表者のコメント
業務提携の発表に際し、両社の代表からコメントも寄せられています。学研メディカルサポートの清水社長は、OPEReとの連携が医療現場での教育ノウハウを広め、持続可能な医療提供体制の構築に寄与することを期待していると述べました。
一方、OPEReの澤田CEOは、学研メディカルサポートの強みとOPEReのデジタルツールが融合することで、より効果的なコミュニケーションツールの提供が可能になると強調しています。
まとめ
この度の業務提携は、医療現場の働き方改革や患者サービスの向上を強力に推進するものです。今後も両社は、医療現場のニーズに応えたサービスを提供し続けていくことでしょう。医療界に新たな風が吹く期待が高まる今回の提携が、どのような成果をもたらすのか注目されます。