ノーコードで現場導入が実現するKOLC+の「GNSSモデル連携」
株式会社コルクが手掛けるBIM/CIMクラウド「KOLC+」が、新たにリリースした「GNSSモデル連携」機能は、業界に革新をもたらすものです。この新機能は、リアルタイムデジタルツインをノーコードで手軽に導入できる特徴があります。
1. GNSSモデル連携の特長と利便性
この機能により、GNSS(全球測位衛星システム)の位置情報を、従来の複雑なプログラミング作業なしに直接3Dモデルと結びつけることが可能になりました。これまでの方法では、各現場毎にエンジニアがコードを修正する必要があり、手間と時間がかかりました。しかし、KOLC+ではこのプロセスを簡素化。エンジニアを介さず、現場のタブレット端末を使って簡単にGNSS連動が可能になり、導入コストを大幅に削減することができました。
特に注目すべきは、GNSSから取得した位置情報が、デジタルツイン上に簡単にプロットできる点です。ユーザーはドラッグ&ドロップで、GNSSポイントを3Dモデルに結びつけることができ、これにより業務のスピードが飛躍的に向上しました。
2. 高精度な測位サービスとの連携
KOLC+は、RTK-GNSSなどの高精度測位サービスとも連携が可能です。この技術によって、数センチメートル単位の精度での測位が実現し、さまざまな適用範囲が広がりました。また、AWS S3を介したデータ連携により、トンネルや屋内空間でも使用できる便利さが魅力です。
今回の新機能は、現場のニーズに柔軟に対応することを目指しています。特に、トータルステーションやSLAM(自己位置推定)など、他の測位システムとも連携できるため、さまざまな環境に適応が可能です。
3. 具体的な導入事例
この新機能はすでに清水建設株式会社などの多くの現場で試験導入されており、現場での具体的な適用事例が報告されています。特に、作業現場での実際のデータ活用については、さまざまな成功例が出てきています。リアルタイムに作業員や重機の動きを可視化し、業務の効率を一段と高めています。
4. 料金プランと導入の流れ
KOLC+の利用料金は月額5万円(税別)で、100GBのデータと100ユーザーが利用できる統合アプリのプランを提供しています。また、導入にあたって初期費用はかからず、試用や導入相談も受け付けています。
5. 今後の展開
KOLC+は今後もAPI連携できるGNSSサービスの拡充を図り、さらなる活用の可能性を広げていく予定です。また、モデル連動を活かした新しいソリューションの開発にも取り組んでいます。
まとめ
新たに追加された「GNSSモデル連携」機能は、ノーコードでの導入を可能にし、建設現場におけるデジタル化を一層促進することが期待されています。この革新によって、建設業界全体の効率性と生産性も向上していくことでしょう。