企業のAI活用を加速する双日テックイノベーションの新しいパッケージ

双日テックイノベーション、企業のAI活用を加速

双日テックイノベーション株式会社、略してSTech Iは、企業のAI活用を加速するための新しい「データ＆AI構築パッケージ」の提供を開始しました。このサービスは、企業が直面するAIの導入に伴う課題を解決することを目的としています。企業がAIエージェントやAIモデルを開発するためには、安全でスケーラブルな環境の整備が不可欠ですが、この点が多くの企業にとって大きな壁となっています。STech IはMicrosoftの最新AI技術とDatabricksの統合データ基盤を融合し、迅速なAIエージェントの開発を可能にする環境を提供します。

背景と現状

生成AIの普及により、企業は新たなAI技術の導入を進めています。IDC Japanの調査によると、国内AIシステム市場は2024年から2029年にかけて年平均成長率25.6％で推移すると予測されています。しかし、AIの導入には多くの課題が存在し、特に適切なデータ基盤の整備や安全な開発環境の構築、データガバナンスの難しさが影響しています。さらに、多くの企業で専門人材が不足しており、構築期間の長期化がAI活用の機会損失を引き起こしています。

こうした課題を解決するためにSTech Iが開発したのが「データ＆AI構築パッケージ」です。このパッケージはMicrosoft AzureのAI技術とDatabricksを融合することで、AI開発環境の構築期間を従来の数ヶ月から約2週間に短縮します。

サービスの特徴

- データ＆AI構築パッケージ for Azure OpenAIとデータ＆AI構築パッケージ for Azure Databricksの2パターンを提供しています。この両パッケージを組み合わせて利用することで、Azure OpenAIとDatabricksがシームレスに連携し、社内データの一元管理とAIによる情報抽出、対話、分析、予測を効率的に行えます。

- Microsoft Azureを利用したAI基盤の構築。これにより開発者はインフラの構築や運用に悩むことなく、開発に専念できます。さらに、自然な対話形式で社内のナレッジベースを活用した質問応答が可能となり、業務の効率化を実現します。

- 安全な環境構築。インターネット経由の接続に加え、今後は企業内ネットワークからの接続も可能になります。ユーザー管理やアクセス制限も柔軟に設定でき、企業のセキュリティポリシーに従った運用が可能です。

Databricksの特長

Databricksは「データレイク」と「データウェアハウス」を統合した「レイクハウス」を採用し、膨大なデータの管理とAIモデルの開発が一貫して行えます。これにより、データに基づいた確かな経営判断が可能となります。STech Iは、多くの企業にDatabricksの導入を支援してきた実績を持ち、経験をもとに迅速な環境構築が期待できます。

今後の展望

STech Iは、企業ネットワークからの安全な接続を目指して「Private接続版」の提供を予定しており、パッケージの機能拡充や新たなAI・データ分析サービスの追加を計画しています。日本マイクロソフトやデータブリックス・ジャパンと連携し、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進し続けます。

STech Iは、AIとデータの力を活用し、企業の生産性向上とビジネス変革の実現に貢献することを目指しています。今後もAI Readyなソリューションを提供し、企業のビジネス価値を最大化していくことでしょう。