日本企業のDX推進を加速する新プロジェクト「JACK」始動
日本国内のアジャイル開発とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向け、新たなプロジェクト「Japan Agile Collaboration Kernel」(略称: JACK)が始動しました。KDDIアジャイル開発センター株式会社を中心に、5社が共同で設立し、2025年4月から順次活動を開始する予定です。特に、アジャイル手法の重要性が強調されている現在、企業の変革を支援するための環境を提供することが目的です。
JACKの設立背景
JACKは、KDDIアジャイル開発センターをはじめ、株式会社永和システムマネジメント、株式会社レッドジャーニー、クリエーションライン株式会社、グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社という5社で構成されています。近年、日本の企業はDX推進に取り組んでいますが、成果を上げる際に直面する課題が多く、特に企業文化や業務習慣になかなか変化が見られないのが現状です。
この状況を打破し、企業間での知見を共有することで、変革のスピードを加速させようとするのがJACKの狙いです。プロジェクトの代表理事を務める鈴木雄介氏は、日本企業がアジャイルを活用できるよう、実践知を共有し、組織全体の成果につなげていくことが重要だと語ります。
提供される価値
JACKでは、次のような価値を企業に提供します:
- - 本気で議論できる場:ビジネスとアジャイルの知識を深め、実践的な解決策を模索する環境を提供。
- - 信頼できるパートナーとの出会い:共に成長し、新しい価値創造を実現するためのネットワークを構築。
- - 学びを共有する場:参加する企業間での知識や経験の交換を促進。
- - 課題解決の知恵を結集:多様な視点からアプローチし、解決策を見出す。
- - 成果最大化につながる場:アジャイル手法を駆使して、企業の成長を加速。
参加企業の思い
共同設立企業の代表たちは、それぞれの観点からJACKの意義を説明しています。
- - KDDIアジャイル開発センター 代表取締役社長 木暮圭一氏
アジャイルの取り組みを続けていく中で、日本独自の文化や慣習がDXの推進を妨げる要因になっていると感じていると述べ、その打破に向けてJACKが重要な役割を果たすことを期待しています。
- - グロース・アーキテクチャ&チームス 代表取締役社長 鈴木雄介氏
アジャイルの力を活用し、日本社会が成長していくことを願っており、新たな価値を創造するために全力を尽くすと語っています。
- - 永和システムマネジメント 代表取締役社長 平鍋健児氏
人重視の経営が求められる中で、アジャイルが経営のスタンダードになっていくことを期待しています。
- - クリエーションライン 代表取締役社長 安田忠弘氏
ビジネスの本質を議論できる場をつくり、次世代のイノベーションをもたらしたいと述べています。
企業の挑戦をサポートするため、多様な知識をもって寄り添っていくことが必要だと強調しています。
まとめ
JACKは、アジャイルの力で自己変革を促し、日本のビジネス環境を一新させることを目指しています。日本企業が持つ無限の可能性を引き出し、これからの時代にふさわしい変革を進める支えとなります。今後の活動に期待が寄せられる中で、企業間の連携が新たなビジネスの創出につながることでしょう。