上天草市がLINEで進化する防災機能を実装
2024年9月12日、熊本県上天草市がオンラインセミナー「Bot Express Showcase」を開催予定です。このセミナーでは、市民の防災意識を高める取り組みとして、LINE公式アカウントに防災機能を実装した事例が紹介されます。特に、このLINE公式アカウントは、市民の半数以上が友だち追加しており、その活用法は今後の地方自治体における模範となるでしょう。
上天草市の防災機能
上天草市のLINE公式アカウントには、避難場所や避難状況をリアルタイムで確認できる機能が備わっています。さらに、スマートフォンの位置情報を活用した「避難所検索」や「消防水利位置検索」機能があり、防災行政無線の設置や故障に関する依頼もオンラインで行えるようになっています。これにより、市民は従来の方法よりも格段に便利に情報を得ることができるのです。
今後、このLINE公式アカウントでは「デジタル避難訓練」や「避難所人数報告機能」なども追加される予定です。そのため、上天草市はまるで防災アプリのような機能を提供し、市民がいつでもどこでも防災に関する情報を得ることができる環境を整えています。
セミナーの内容
今回のセミナーの主なプログラムには、上天草市の行革デジタル戦略課の森圭志様が登壇し、実装までの流れや具体的な運用方法について紹介します。また、Bot Expressからは「GovTech Express」の機能全体説明や、実際の運用デモンストレーションが行われます。特に防災機能に焦点を当てた内容となっており、自治体職員にとって貴重な情報が得られることでしょう。
上天草市のダイナミックな施策
上天草市は、少子高齢化に伴う人口減少という厳しい状況に直面しています。そのため、市内の魅力を向上させるための観光戦略や移住促進策などを実施していますが、これだけでは不十分であると感じています。また、デジタル技術を利用した行政サービスの向上が求められている現実もあります。
このような課題を解決するために、上天草市はLINE公式アカウントと「GovTech Express」を連携させ、2023年9月に「スマホ市役所」を開設しました。このスマホ市役所は、住民が慣れ親しんだLINEを通じて行政手続きを容易に行えるサービスであり、今の時代に即した新しい試みです。
行政改革の目指す方向性
上天草市は、ただ単に情報を提供するのではなく、市民が実際に利用できる形でのサービス提供を目指しています。そのため、日常的な行政情報をセグメント化し、市民が必要とする情報をリアルタイムで届けられる仕組みを構築中です。これにより、住民のデジタル活用が促進され、行政サービスの質も向上します。
参加対象と申し込み方法
このセミナーは自治体職員を対象としており、具体的には防災機能の強化に取り組んでいる自治体の職員に特におすすめです。参加希望者は、Bot ExpressのLINE公式アカウントを友だち追加し、イベントから申し込みを行うか、Webフォームより申し込むことができます。詳細な情報は公式ウェブサイトで確認できるので、チェックしてみてください。
まとめ
上天草市が進めるこのLINE公式アカウントを利用した施策は、他の地方自治体にとっても大いに参考になるでしょう。防災機能はもちろん、今後さらなるデジタル化を進めることで、住民が利用しやすい行政サービスを実現していくことを期待しています。参加者の皆様には、貴重な情報をぜひ持ち帰っていただきたいと思います。