法務省とKUMONの協力
2025-10-06 11:15:36

法務省とKUMONが手を組む新たな学習支援プログラムの全貌

法務省とKUMONが手を組む学習支援プログラム



最近、法務省と株式会社公文教育研究会、通称KUMONが新たな学習支援プログラムを立ち上げました。この取り組みは、特に関西地方の7つの少年院で進められ、出院後の就労を視野に入れた学習支援提供を目的としています。試みの目的は、基礎的な学力の向上と自己肯定感の醸成をはかることにあります。

プログラムの概要


このプログラムは、浪速少年院、交野女子学院、和泉学園、泉南学寮、加古川学園、播磨学園、奈良少年院といった少年院で実施されます。具体的には、在院者たちにKUMONの公文式学習を通じて、算数・数学及び国語の教育を行い、週に1回の対面学習と日々の宿題が課せられます。さらに就労支援として、企業との連携イベントを開催し、出院後の雇用の機会を促進します。

取り組みの背景と目的


少年院における教育の必要性は年々高まっています。最新の「少年矯正統計調査」によると、少年院にいる約60%の若者は中退や進学を果たしていない現状にあります。また「令和6年版犯罪白書」によると、出院者の5年以内の再入院率は21.2%と報告されています。これらのデータは、社会とのつながりが希薄で、自信を持てない若者への支援の重要性を示しています。

公文式学習は、受講者それぞれの学力に応じた教材を提供し、基礎的学力の定着を遵守します。一人一人が「できること」を増やしていく過程で、自信を持つことができるのです。また、大人とのポジティブな関わりが、在院者たちの自己肯定感の向上につながります。

過去の成果とプログラムの意義


KUMONは1977年より少年院での教育への取り組みを開始し、現在では多くの少年院でその成果が実証されています。2022年から行ったプログラムでは、学力の向上のみならず、非認知能力の向上も確認されています。修了後のアンケートによると、在院者たちの「大人への信頼心」や「やればできる」という自信が更生意欲に結びついていることが分かってきました。

「自分を信じる力」と「社会とのつながり」を育むこのプログラムは、再犯防止や社会包摂への重要なサポートとなるでしょう。また、KUMONがこの事業を通じて目指すのは、すべての子どもたちに平等に教育の機会を提供することです。これは企業の社会的責任を果たすための一環でもあります。

参加者の声


プログラム参加者からは、「先生に質問してわからない所が解決していくうちに、どんどんできることが増えて嬉しい」という声や、「素直に教えを請う力が身についた」という意見が寄せられています。これは、学びの継続が社会においても役立つことを意味しています。

まとめ


今後もKUMONは、少年院や児童養護施設を含めた教育機会を提供していく計画です。このプログラムは、法務省との連携によって新しい支援モデルとしての可能性を秘めています。教育を通じた再犯防止の取り組みは、より包括的で包摂的な社会の実現に寄与する重要なステップとなるでしょう。


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