さっぽろ東急百貨店に生理用ナプキン常備のOiTr設置開始

さっぽろ東急百貨店にOiTrが設置される

2025年9月13日、北海道札幌市のさっぽろ東急百貨店に、日本初のサービスである「OiTr（オイテル）」が設置されることが発表されました。このサービスは、女性個室トイレに生理用ナプキンを常備し、必要なときに無料で利用できるというものです。この試みは、誰もが安心して生活できる環境を実現するための大きな一歩と言えるでしょう。

OiTrとは？

OiTrは、無償で生理用ナプキンを提供する新たなサービスで、全国の商業施設や公共スペースに設置されています。これにより、多くの女性が突発的に生理用品が必要になった際にも、気軽に利用できる環境を整えています。サービスを利用するには専用アプリを通じてユーザー登録を行い、一定の条件に基づいてナプキンを受け取ることが可能です。

さっぽろ東急百貨店の取り組み

さっぽろ東急百貨店は、顧客がより安心して過ごせる環境作りの一環としてこのサービスを導入しました。生理用品は日常生活の中で突然必要になるケースが多く、これを常備することで多様な客層に配慮したサービス提供が可能となります。百貨店として、地域に根ざした存在であり続けるための重要な取り組みとなるでしょう。

生理の貧困という課題

オイテル株式会社の設立の背景には、「生理の貧困」という社会課題があります。日本では、経済的な理由から生理用品を入手できない女性が存在し、その結果、教育や就労に影響を及ぼすことがあります。この問題を解決するために、OiTrはスタートしました。トイレットペーパーが常にトイレにある中で、生理用品がなぜ常備されないのかという問いからこのサービスは生まれました。

国際的には、生理に必要なものへのアクセスを求める声が高まり、生理用品の無償提供や税の軽減が進められていますが、日本国内では法人や自治体のレベルでの取り組みにまだ限界があります。OiTrは、こうした状況を変え、日常生活において生理用品が当たり前に存在する環境作りを目指しています。