大阪ミナミの『KROSS KUNO 1919』、3年ぶりの復活!
大阪ミナミ、島之内に位置する久野産業株式会社の本社ビル『KROSS KUNO 1919』が、2021年7月の大型重機倒壊事故から3年が経過し、遂にリニューアルオープンの運びとなりました。このビルは、昭和初期に竣工したモダンな建築で、クリエイティブユニット「graf」によるインテリアプロデュースが施されています。2005年からは、クリエイター向けのスモールオフィスとしても活用され、多くの人々に愛されるランドマーク的存在となっていました。
2021年、隣接する建物の解体工事に伴い、大型重機による転倒事故が発生。その結果、ビルは大きな損害を受け、活動を一時休止せざるを得ませんでした。事故後、久野産業は廃業も検討しましたが、島之内の歴史的な建物を守りたいとの強い思いから、修復工事を進める決意を固めました。
復活への道のり
ビルの修復工事においては、約1年以上の準備期間を経て、2022年2月から本格的な工事がスタートしました。この復旧作業では、昭和初期の魅力を保ちながらも、最新の耐震補強を施し、安全で快適な空間を提供します。また、全室がリノベーションされ、デザイナーやクリエイターが快適に作業できる環境を整えました。
特に注目すべきは、「multi box」のリニューアルです。このスペースでは、居抜きでカフェも開業できる等、自由なビジネス環境が整えられています。これにより、若いクリエイターや起業家たちが集まり、新たなコラボレーションや事業創出が期待されます。
久野産業の歴史と展望
久野産業は1919年に創業し、非鉄金属の卸売りを行っている老舗の商社です。主に中小企業向けに、アルミやステンレスなどの素材を提供してきました。現在、約700社を取引先に持ち、年間売上は約90億円。なかでも大阪島之内を拠点とし、東京支店や東北営業所も展開している企業です。
再オープン後の『KROSS KUNO 1919』は、新しいクリエイターを呼び込み、地域の活性化に寄与することを目指しています。多様な文化が交差する島之内で、新たなビジネスの可能性が広がることを期待しています。これからの動きに注目です!
大阪島之内について
大阪ミナミの島之内は、道頓堀商店街からもすぐの場所。この地域は最近、特に韓国や中国からのアジア系住民が増え、独自の国際的な街の雰囲気を醸し出しています。また、飲食店が豊富で、特に本格的な中華料理や韓国料理が楽しめることから、観光客にも人気です。大阪のリトルアジアと称されるこのエリアは、ますます注目を集めています。
久野産業の『KROSS KUNO 1919』が再開し、様々な新しい挑戦が始まることで、このウェアハウスは単なるオフィスから、クリエイティブな交流の場となることでしょう。